Firefox 123

Firefox 123 が 2月20日にリリースされました。

Firefox 123 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更点

HTTP 103 Early Hintsを完全にサポート

今回のアップデートで、HTTP 103 Early Hints をFirefoxが完全にサポートするようになりました。

この機能は、サーバーが完全なレスポンスを準備している間に必要な可能性のあるリソースを先読みする機能で、ページの読み込み時間を削減する効果が期待できます。現在の主要なブラウザではsafariが一部サポートにとどめており、今回のアップデートでFirefoxが完全にサポートしたブラウザに加わりました。

この機能を利用するにはWEBページを提供する側からの対応が必要なため、実装されてすぐに効果が実感できるわけではありませんが、サポートされるブラウザが増えれば対応するサイトも増えていくため、いつの間にか色々なサイトで恩恵を受けられるようになっているかもしれません。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 3月 19 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 122

Google Chrome 122 の安定版が2月14日にリリースされました。

Chrome 122 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-122

Pickup for WebClass

Interoperable mousedown event cancellation in iframe

iframe内のマウスポインタがドラッグされたままiframeの外に出て、mousdownイベントがキャンセルされた際の例外処理が変更されました。

変更前:mousemoveイベントとmouseupイベントが外側のフレームに送信される
変更後:mousemoveイベントとmouseupイベントをiframeに送信する

これはChromeがWebkitやMozillaと異なる処理をしていたためです。この変更によりWebkitやMozillaと同じ処理になります。
リンク:https://chromestatus.com/feature/5083240891416576

WebClassの処理に大きな影響を与える変更ではありませんが、変更前の処理で認識していた方は注意が必要です。

気になる変更点

Storage Buckets API

このAPIによって、デバイス内のストレージを分割された保存領域である「bucket」によって管理できるようになります。

これまではサイトによって保存されたデータを永続化するか削除するかの2つの選択肢しかありませんでしたが、バケットごとに削除の制御が可能になります。

bucketに優先順位を付け、ディスク容量が不足した場合に優先度の低いバケットを削除するなど、実践的なストレージ管理ができるようになります。

Storage Buckets APIの詳細:https://wicg.github.io/storage-buckets/explainer

これまでできなかった細かいストレージの管理を可能にする面白い機能ですが、Chromeが開発した機能であり、他のブラウザには実装されていません。しかし、他のWeb developersも肯定的な意見を示しており、今後対応する可能性は十分にあると考えます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年3月13日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 121

Chrome121は2023/1/17に安定版がリリースされました。

Chrome 121 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-121/

Pickup for WebClass

今回の変更の中に、WebClassに影響があるものはありませんでした。

気になる変更点

スクロールバーのデザインを変更可能に

scrollbar-colorやscrollbar-widthをdiv要素などのプロパティで指定することでスクロールバーの色や幅を変えることができるようになりました。使ってみたところ、味気なかったスクロールバーが華やかになりました。

この機能はFireFoxやEdgeにはすでに対応してあります。Safariでは対応されていませんが、開発に積極的ということなので近日のアップデートで対応されると思われます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年02月14日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Safari 17.3

Safari 17.3 が1月22日にリリースされました。

Safari 17.3 Release Notes

https://developer.apple.com/documentation/safari-release-notes/safari-17_3-release-notes

セキュリティアップデート情報

https://support.apple.com/ja-jp/HT214056

今回の更新はセキュリティアップデートと不具合の修正が中心となっています。

Pickup for WebClass

WebClass に影響のある変更はありませんでした。

最後に

その他ブラウザのリリース情報はこちらにまとめています。

Firefox 122

Firefox 122が 1月23日にリリースされました。

Firefox 122 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更点

LargestContentfulPaint APIのサポート

LargestContentfulPaint APIがサポートされるようになりました。

ページの読み込みが1秒遅くなるだけでも、サイトを離れる確率は上昇すると言われ、ページの表示速度はWebサイトにとって重要な問題です。

このAPIを利用することでユーザーがウェブページを読み込む際に表示される最大の画像またはテキストの描画に関するタイミングを取得できるようになります。

このAPIを使って、視覚的効果の高い大きな画像やコンテンツの読み込み速度を監視し、遅くなっている場合は改善することで、よりユーザの使いやすいWebサイトの運営が可能になると思います。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 2月 20 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。