Google Chrome 122

Google Chrome 122 の安定版が2月14日にリリースされました。

Chrome 122 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-122

Pickup for WebClass

Interoperable mousedown event cancellation in iframe

iframe内のマウスポインタがドラッグされたままiframeの外に出て、mousdownイベントがキャンセルされた際の例外処理が変更されました。

変更前:mousemoveイベントとmouseupイベントが外側のフレームに送信される
変更後:mousemoveイベントとmouseupイベントをiframeに送信する

これはChromeがWebkitやMozillaと異なる処理をしていたためです。この変更によりWebkitやMozillaと同じ処理になります。
リンク:https://chromestatus.com/feature/5083240891416576

WebClassの処理に大きな影響を与える変更ではありませんが、変更前の処理で認識していた方は注意が必要です。

気になる変更点

Storage Buckets API

このAPIによって、デバイス内のストレージを分割された保存領域である「bucket」によって管理できるようになります。

これまではサイトによって保存されたデータを永続化するか削除するかの2つの選択肢しかありませんでしたが、バケットごとに削除の制御が可能になります。

bucketに優先順位を付け、ディスク容量が不足した場合に優先度の低いバケットを削除するなど、実践的なストレージ管理ができるようになります。

Storage Buckets APIの詳細:https://wicg.github.io/storage-buckets/explainer

これまでできなかった細かいストレージの管理を可能にする面白い機能ですが、Chromeが開発した機能であり、他のブラウザには実装されていません。しかし、他のWeb developersも肯定的な意見を示しており、今後対応する可能性は十分にあると考えます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年3月13日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 121

Chrome121は2023/1/17に安定版がリリースされました。

Chrome 121 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-121/

Pickup for WebClass

今回の変更の中に、WebClassに影響があるものはありませんでした。

気になる変更点

スクロールバーのデザインを変更可能に

scrollbar-colorやscrollbar-widthをdiv要素などのプロパティで指定することでスクロールバーの色や幅を変えることができるようになりました。使ってみたところ、味気なかったスクロールバーが華やかになりました。

この機能はFireFoxやEdgeにはすでに対応してあります。Safariでは対応されていませんが、開発に積極的ということなので近日のアップデートで対応されると思われます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年02月14日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 120

Google Chrome 120 の安定版が11月29日にリリースされました。

Chrome 120 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-120/

Pickup for WebClass

今回の変更の中に、WebClassに影響があるものはありませんでした。

気になる変更点

CSSがValue and Units Module Level 4で定義された以下の指数・対数関数に対応します。

  • 累乗を計算するpow()
  • 平方根を計算するsqrt()
  • 各引数の二乗の合計値の平方根を計算するhypot()
  • 対数を計算するlog()
  • 自然対数の累乗を計算するexp()

これらの関数を利用すればより複雑な表現が可能になりそうです。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年01月17日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 119

Google Chrome 119 が10月25日にリリースされました。

Chrome 119 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-119

Pickup for WebClass

今回の変更の中に、WebClassに影響があるものはありませんでした。

気になる変更点

Cookie Expires/Max-Age attribute upper limit for prior storage

Chrome104で新しく作成されるCookieの有効期限の上限値が400日になりましたが、今回の変更で既に保存されているCookieに対しても、400日を超えるものには自動で400日に変更されるようになりました。WebClassでは400日以上の有効期限のCookieを設定しないため、この変更は影響がありません。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2023年11月29日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 118

Google Chrome 118 の安定版が10月10日にリリースされました。

Chrome 118 Release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

Pickup for WebClass

今回の変更の中に、WebClassに影響があるものはありませんでした。

気になる変更点

今回の修正は内部に関する修正が多くなりました。

cssスタイルを定めるときにセレクタの適応範囲を決めることのできる@scopeがアットルールとして追加されました。@scopeを用いることで簡単なcssを要素セレクタに適応させることを、他の階層の異なる要素に干渉しないで行うことができるようになりました。現在はChromeのみの実装に見受けられますがSafariや他のWeb開発者では実装に積極的であり、全てのWebブラウザで利用できることが待ち遠しいです。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2023年10月31日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。