LTI integration with Zoom.us

こんにちは。福岡です

コロナウイルスの対応のため、日本の大学でも4月の授業スタートについて検討が進められていると思います。もし学生を集めて授業ができなくなったとき、遠隔の授業で対応できないか検討されているところもあると思います。

ここではテレビ会議等のためのサービスをWebClassと連携させて使う方法として、まずは Zoom.us Meeting について今調べてわかっていることを書きます。

ここ数年の間にノートパソコンやスマホでテレビ会議をすることも多くなりました。少人数での会議だけでなく、3月の国内の学会ではこのようなテレビ会議を利用して数十人で実施したケースもあったようです。テレビ会議ソフトはツールとして比較的手軽に使えるようになっているだけでなく、「あとで見直せるように動画で保存しなきゃ」と構えることなく会議だけして保存せずに終了するあたり、気持ちの上でも楽だと思います。

ほかに Cisco Webex Meetings などもありますが、調査が進み次第投稿します。

Zoom.us Meeting

License
https://zoom.nissho-ele.co.jp/lineup/zoom_meeting/

Zooms for Education
https://zoom.us/education

Basic(無料)プランでは配信時間40分の制限と参加人数100人の制限があります。今は4/30までのあいだ、教育機関向けに制限を開放しているようです。

ここでは、急ぎ調査した都合上、教育機関アカウントではなく個人のアカウントで Basicプランで試してみました。設定操作方法の基本的なところは同じと思いますが、実際に教育機関でアカウント取得して設定される際には、差異があると思います。

連携せずに使う

先生と学生がそれぞれ個人のZoomアカウントを持っていれば、先生が会議をホストし、案内用のURLをWebClassのコースで学生に伝えることで会議できます。

例えば講義回ごとに資料教材として会議URLを案内すると、整理もできると思います。
もしくは、教材が多い場合は「タイムライン」を使っていただくと、今見て欲しい教材・URLが学生に伝わりやすいと思います。

WebClass上では出席機能や、その他資料を配布する機能、掲示板等があります。説明をZoomでしつつ、これらWebClassのコーツツールで補ってもらうことができると思います。

LMS との連携

Zoom.usのLMS連携機能を使うとどういうことができるかを調べています。

Zooms.us で LTI Key の発行

Zoom.us は LTI に対応しています。LTI連携を使用するには、Zoomsの Web でサインインし、マーケットプレイスからLTIモジュールを有効化します。

マーケットプレイス
https://marketplace.zoom.us

マーケットプレイス - LTI pro
https://marketplace.zoom.us/apps/f8JUB3eeQv2lXsjKq5B2FA

LTI pro の画面右上に「Pre-approve」というチェックボックスがあります。これをONにするとインストールボタンを押せるようになります。

「Manage」タブの「Configuration」セクションで「Configure」ボタンを押すと、現在設定しているアカウントに対してLTIで接続するための LTI Key を管理する画面が表示されます。

「+Create a new credential」ボタンを押してキーを生成すると、以下の3つの値が生成されます。

  • LTI URL
  • OAuth Redirect URL
  • LTI Key
  • LTI Secret

WebClass に LTI Key の登録

WebClass は LTI 1.1 に対応しています。LTI 連携オプションが有効になっていると、WebClass のシステム管理者のメニュー「システム管理」の中に「LTIツール設定」があります。

この画面を開きて、先ほど確認した Zooms.us のLTI キーを追加します。

  • ツール名:Zooms.us LTI pro
  • ツールURL :LTI URL
  • コンシューマ鍵:LTI Key
  • 秘密鍵:LTI Secret

コースで Zoom.us に接続する教材の追加

コース管理者でログインします。教材作成の画面を開くと、「LTIツール」という項目があります。

LTIツールを選び、教材作成画面で「利用可能ツール」からZoomを選択します。

この教材を保存して開くと、教材を開いた画面の中でZoomの会議一覧画面が表示されます。

「Schedule a New Meeting」ボタンで会議を追加します。また、会議を作成すると案内用のURLも取得できます。

このURLを控えておき、例えばコースのタイムラインに書き込んでおくと良いと思います。

学生がこの教材を開くと、ミーティングの作成はできませんが、用意してあるミーティングに参加することができます。

学生がZoomを開く

WebClass上に用意したZoom連携教材を学生が開くと、Web画面経由でZoomのアプリケーションが開きます。実際に参加するためには、学生がアプリをインストールしてアカウントを持っている必要があります。

この様子は、こちらの動画で確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=vFhAEoCF7jg&list=PLKpRxBfeD1kEM_I1lId3N_Xl77fKDzSXe&index=23

調査段階での不明事項

ここでは個人のBasicアカウントでLTI連携設定をしましたので、LTI連携教材を作成する時、LTIキーを生成したメールアドレスが設定された教員ユーザでなければ、Zoomsの会議一覧画面を開くことができません。簡易の検証のため、教員ユーザになる複数のZoomsアカウントでそれぞれLTIキーを生成し、個別にシステム管理者画面で設定しました。

ただし、学生はメールアドレスの設定がなかったとしても、Zoomsの会議の一覧を開いて、会議に参加しようとするところまで進めます。

組織アカウントや教育アカウントで設定したときの細かな違いはまだ検証できていません。

Ref

Getting Started with LTI Pro - Zoomappdocs
https://zoomappdocs.docs.stoplight.io/lti-pro-v2/welcome/getting-started

LTI Pro is now available in the Zoom Marketplace
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/201363333-Getting-Started-with-LTI

Zoom for education
https://zoom.us/education

LTI/LMS Systems - Zoom Help Center
https://support.zoom.us/hc/en-us/sections/200305523-LTI-LMS-Systems

Zoom - Youtube
https://www.youtube.com/channel/UC2SxmE4C-KAQuHaEfHVymgQ

Firefox 73

こんにちは。福岡です。

Firefox Desktop Browser 73 が2月11日にリリースされました。

Firefox のリリーススケジュールについて

Firefox release calendar
https://wiki.mozilla.org/Release_Management/Calendar

Firefox73

公式の情報として、一般利用者向けのリリースノートと、開発者向けのリリースノートとが公開されています。

Firefox 73 release note
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/73.0/releasenotes/

ほとんどのWebページでzoomが必要なユーザのため、デフォルトの拡大率を設定できるようになりました。また、Windowsのハイコントラストモードでは、これまでバックグラウンドイメージが非表示ですが、バックグラウンドイメージを表示したままでも文字の視認性を維持できるようになりました。

Firefox 73 release note for developers
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Firefox/Releases/73

開発者向け情報は、Web製作者およびプラグイン等の開発者にむけた、APIや開発環境の変更について情報があります。

これらの情報から、単純に WebClass の動きへの影響に加えて、教材への影響も確認することができます。

Pickup for webclass

WebClassの利用する機能で特に変わるところはありません。

Edge 80

こんにちは。

Microsft Edge 80 が先週末くらいにリリースされていました。

私のMacでは、Microsoft AutoUpdate というプログラムが Word や Excel など一通りのMSソフトのアップデートチェックをしていて、Edgeもこのプログラム上でアップデートされました。

Edge 80 になって何が変わったのか資料を探していますが、まだ見つかりません。Chrome のようにリリースのたびにリリースノートがどこかに掲載されるのかと思っていたのですが、そのページが見つけられずにいます。Chrome も80がリリースされたところで、Edge も中身は同じだから変更もChrome80と同じなんでしょうか。

Edge はまだ Chromium版になったばかりで、どんな感じなのかまだ掴めずにいます。引き続き調べてみます。

Chrome 80

こんにちは。福岡です。

Chrome for Desktop 80 が 2月5日にリリースされました。

Chrome のリリーススケジュールについて

次のリリースがいつ頃来るかはこちらで確認できます。

https://www.chromestatus.com/features/schedule

Chrome 80

Chromeのリリースノートは以下に公開されていて、ベータチャンネルやAndroid版などが混じるのですが、「Stable Channel Update for Desktop」のタイトルがデスクトップ版のChromeブラウザの安定板リリース情報になります。

https://chromereleases.googleblog.com/

Chrome 80 の安定板リリース情報はこちらになります。

https://chromereleases.googleblog.com/2020/02/stable-channel-update-for-desktop.html

セキュリティアップデートが沢山あるのはこのページで分かりますが、機能的な変更はほとんど情報がないです。

Chrome 80に関する開発者向け情報は以下です。こちらに、主な変更点の情報へのリンクがあります。

https://developers.google.com/web/updates/tags/chrome80

追加機能については、origin trial で提供されるもののみで、こちらに説明があります。削除された機能については、今回は特に影響がありそうなものはありませんでした。

https://developers.google.com/web/updates/2020/02/nic80

JavaScript の言語レベルの変更はこちらにも情報があります。

https://v8.dev/blog/v8-release-80

CSS/JS の Chrome Platform の更新はこちらです。

https://www.chromestatus.com/features#milestone%3D80

今回削除もしくは非推奨となった機能の情報はこちらです。

https://developers.google.com/web/updates/2019/12/chrome-80-deps-rems

今回、ブラウザウインドウを閉じようとしているときの、Javascriptの動作の一部に制限が加わったようです。ウインドウを開いたり、XMLHttpRequestの同期送信ができなくなりました。

Pickup for webclass

Release Note から辿った情報で、WebClassを利用するにあたって特に気になる変更はありません。

Microsoft Edge 79

こんにちは。福岡です。

1月15日に、Microsoft のブラウザ Edge の新しいバージョンがリリースされました。ブラウザエンジンがオープンソースの Chromium に切り替わっていて、バージョンは 79.0 となっています。

今はまだ Windows アップデートで自動的に切り替わるわけではありませんが、4月ころに Windows アップデートで更新されるようです。

利用方法

Edge 79 は Windows10だけでなく、Mac、Android、iOS でも使えます。

Windows 10 ではまだ自動更新されないので、以下のサイトよりダウンロードしてインストールできます。Mac も同様です。新しいバージョンの Edge ではアイコンが変わります。

https://www.microsoft.com/en-us/edge?icid=SMC-IA-4501095

Android および iPhone では、Google Play もしくは Apple Store で検索すると出てきます。

Edge の新しいバージョンのリリースについて、こちらに情報があります。

https://blogs.windows.com/msedgedev/2020/01/15/upgrading-new-microsoft-edge-79-chromium/

ver.79 は、要するに Windowsユーザに準備してもらうための先行リリースです。次のバージョンの ver.80 のころ、Windows アップデートで提供されるようになります。

その後は Chrome や Firefox と同じように、短い周期でアップデートがでてきます。これは後述します。

情報源

利用者向けの一般的な情報としては、ダウンロードできる場所として先に挙げたこちらがあります。
https://www.microsoft.com/en-us/edge

もう少し積極的にブラウザの情報を知りたい人(開発者など)に向けた情報は、「Microsfoft Edge Insider」にあります。
https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/

さらに細かな情報は、Edge Insider の「コミュニティ」ページにあります。
https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/community

特に、Edge の開発者blog には新機能のことや今後のリリースについて情報が出ているようです。
https://blogs.windows.com/msedgedev/

1) https://blogs.windows.com/msedgedev/2020/01/15/upgrading-new-microsoft-edge-79-chromium/

2) https://blogs.windows.com/msedgedev/2019/04/08/microsoft-edge-preview-channel-details/

3) https://blogs.windows.com/msedgedev/2019/07/16/microsoft-edge-enterprise-evaluation-roadmap/

何が変わるのか

Chrome や Firefox と同じように、一定の間隔でアップデートが提供され、Windowsアップデートとは別にEdgeだけアップデートされていきます。更新間隔はだいたい6週間だそうです。また、アップデートチャンネルも安定版チャンネルに加えて、6週単位で次のバージョンが提供されるベータ、週単位のDEV、毎日のCAN(Cannary)チャンネルの4つがあります。1), 2)

今回、Choromium をベースにした実装になったことで、Webのレンダリングはもちろん、HTML5 への対応やエクステンション開発も Chrome に近づくと思います。FirefoxやChromeのリリースノートを見ていると、最近はcookieによるユーザ情報の追跡をブロックする機能やパスワード管理の強化をしたり、また HTML5 のAPI対応もどんどん進化している様子が伺えます。加えて、公開されたブラウザAPI によりエクステンションなどをコミュニティベースで開発しています。それに対してこれまでの Edge は IE11 よりモダンな感じにはなったものの、アップデート周期が長くとても落ち着いた印象でした。

新しい Edge ではエンタープライズ利用での配慮もあります。3) によると、エンタープライズ向けの環境では Edge の自動アップデートを制御できるようです。また、IE11 モードを実装する(した?)ようです。つまり、IE11 と Edge とで切り替えながら使うのではなく、ブラウザは Edge 一本にして動作モードを切り替えて使うようです。

ユーザエージェント

ユーザエージェントを一通りとってみました。Windows と MacOSでは Edg、AndroidではEdgA、iOSとiPadOS では EdgiOS の3つの名前&バージョンがあるようです。

Windows 10
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/79.0.3945.130 Safari/537.36 Edg/79.0.309.71

Android
Mozilla/5.0 (Linux; Android 8.0.0; SO-04H) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/73.0.3683.0 Mobile Safari/537.36 EdgA/44.11.4.4122

MacOS
Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_15_2) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/79.0.3945.130 Safari/537.36 Edg/79.0.309.71

iOS
Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 13_3 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Version/13.0 EdgiOS/44.11.15 Mobile/15E148 Safari/605.1.15

iPad OS
Mozilla/5.0 (iPad; CPU OS 13_3 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Version/13.0 EdgiOS/44.11.15 Mobile/15E148 Safari/605.1.15

WebClass の利用

新しい Edge になって動かなくなるようなところは見つけていません。問題ないと思います。