Microsoft Edge 79

こんにちは。福岡です。

1月15日に、Microsoft のブラウザ Edge の新しいバージョンがリリースされました。ブラウザエンジンがオープンソースの Chromium に切り替わっていて、バージョンは 79.0 となっています。

今はまだ Windows アップデートで自動的に切り替わるわけではありませんが、4月ころに Windows アップデートで更新されるようです。

利用方法

Edge 79 は Windows10だけでなく、Mac、Android、iOS でも使えます。

Windows 10 ではまだ自動更新されないので、以下のサイトよりダウンロードしてインストールできます。Mac も同様です。新しいバージョンの Edge ではアイコンが変わります。

https://www.microsoft.com/en-us/edge?icid=SMC-IA-4501095

Android および iPhone では、Google Play もしくは Apple Store で検索すると出てきます。

Edge の新しいバージョンのリリースについて、こちらに情報があります。

https://blogs.windows.com/msedgedev/2020/01/15/upgrading-new-microsoft-edge-79-chromium/

ver.79 は、要するに Windowsユーザに準備してもらうための先行リリースです。次のバージョンの ver.80 のころ、Windows アップデートで提供されるようになります。

その後は Chrome や Firefox と同じように、短い周期でアップデートがでてきます。これは後述します。

情報源

利用者向けの一般的な情報としては、ダウンロードできる場所として先に挙げたこちらがあります。
https://www.microsoft.com/en-us/edge

もう少し積極的にブラウザの情報を知りたい人(開発者など)に向けた情報は、「Microsfoft Edge Insider」にあります。
https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/

さらに細かな情報は、Edge Insider の「コミュニティ」ページにあります。
https://www.microsoftedgeinsider.com/ja-jp/community

特に、Edge の開発者blog には新機能のことや今後のリリースについて情報が出ているようです。
https://blogs.windows.com/msedgedev/

1) https://blogs.windows.com/msedgedev/2020/01/15/upgrading-new-microsoft-edge-79-chromium/

2) https://blogs.windows.com/msedgedev/2019/04/08/microsoft-edge-preview-channel-details/

3) https://blogs.windows.com/msedgedev/2019/07/16/microsoft-edge-enterprise-evaluation-roadmap/

何が変わるのか

Chrome や Firefox と同じように、一定の間隔でアップデートが提供され、Windowsアップデートとは別にEdgeだけアップデートされていきます。更新間隔はだいたい6週間だそうです。また、アップデートチャンネルも安定版チャンネルに加えて、6週単位で次のバージョンが提供されるベータ、週単位のDEV、毎日のCAN(Cannary)チャンネルの4つがあります。1), 2)

今回、Choromium をベースにした実装になったことで、Webのレンダリングはもちろん、HTML5 への対応やエクステンション開発も Chrome に近づくと思います。FirefoxやChromeのリリースノートを見ていると、最近はcookieによるユーザ情報の追跡をブロックする機能やパスワード管理の強化をしたり、また HTML5 のAPI対応もどんどん進化している様子が伺えます。加えて、公開されたブラウザAPI によりエクステンションなどをコミュニティベースで開発しています。それに対してこれまでの Edge は IE11 よりモダンな感じにはなったものの、アップデート周期が長くとても落ち着いた印象でした。

新しい Edge ではエンタープライズ利用での配慮もあります。3) によると、エンタープライズ向けの環境では Edge の自動アップデートを制御できるようです。また、IE11 モードを実装する(した?)ようです。つまり、IE11 と Edge とで切り替えながら使うのではなく、ブラウザは Edge 一本にして動作モードを切り替えて使うようです。

ユーザエージェント

ユーザエージェントを一通りとってみました。Windows と MacOSでは Edg、AndroidではEdgA、iOSとiPadOS では EdgiOS の3つの名前&バージョンがあるようです。

Windows 10
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/79.0.3945.130 Safari/537.36 Edg/79.0.309.71

Android
Mozilla/5.0 (Linux; Android 8.0.0; SO-04H) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/73.0.3683.0 Mobile Safari/537.36 EdgA/44.11.4.4122

MacOS
Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_15_2) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/79.0.3945.130 Safari/537.36 Edg/79.0.309.71

iOS
Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 13_3 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Version/13.0 EdgiOS/44.11.15 Mobile/15E148 Safari/605.1.15

iPad OS
Mozilla/5.0 (iPad; CPU OS 13_3 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko) Version/13.0 EdgiOS/44.11.15 Mobile/15E148 Safari/605.1.15

WebClass の利用

新しい Edge になって動かなくなるようなところは見つけていません。問題ないと思います。