Chrome 124

Google Chrome 124 の安定版が4月16日にリリースされました。

Chrome 124 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/release-notes/124?hl=en

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

WebGPU: ServiceWorker and SharedWorker support

WebGPU のウェブワーカーのサポートが強化され、ServiceWorkerとSharedWorkerの両方をサポートするようになりました。

Service Worker は、WebGPU のオフライン機能とバックグラウンド処理を有効にします。これにより、ユーザーがページを操作していない間も、リソースをキャッシュに保存して計算を実行できる用になります。また、SharedWorkerによって、複数のタブで WebGPU のリソースを共有できるようになりました。

WebGPUの利点は低レベルであるがゆえの性能の高さですが、今回の変更はWebGPUをさらに自由にするものだと感じています。個人的に注目している技術なので、今後の発展も楽しみです。

詳細は以下のリンクをご参照ください。

https://developer.chrome.com/blog/new-in-webgpu-124?hl=en&ref=dailydev#service_workers_and_shared_workers_support

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年5月14日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 123

blog

Google Chrome 123 の安定版が3月13日にリリースされました。

Chrome 123 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更点

句読点のスペース調整への対応

日本語、韓国語、中国語(CJK)の句読点や引用符、括弧等は全角文字と同じ送り幅を持ちます。しかし、これらの記号が行頭や行末に位置する場合や、記号が連続する場合、不自然な空白が発生してしまいます。
今回のリリースで追加されたtext-spacing-trimプロパティを使うことで、この不自然な空白を詰めることが可能となり、より自然な日本語の文章をブラウザ上に表示することができるようになります。
各ブラウザが日本語への対応が進んでおり、今回の変更もその一環であると考えられます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 4月 10 日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 124

Firefox 124 が 3月19日にリリースされました。

Firefox 124 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更点

Firefox View で、開いているタブを最近のアクティビティまたはタブの順序で並べ替えられるようになりました

今回のアップデートで、Firefox Viewの開いているタブ画面を最新表示した順とタブの並び順に並び替えできるようになりました。

Firefox Viewは大量のタブを開いている時の管理に便利な機能なので、タブの検索性が上がる今回の変更は使い勝手が良くなる嬉しい変更だと思います。

現在ブラウザのシェアはGoogle Chromeが圧倒的ですが、Firefoxを使ってみても面白いかもしれません。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 4月 16 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 123

Firefox 123 が 2月20日にリリースされました。

Firefox 123 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更点

HTTP 103 Early Hintsを完全にサポート

今回のアップデートで、HTTP 103 Early Hints をFirefoxが完全にサポートするようになりました。

この機能は、サーバーが完全なレスポンスを準備している間に必要な可能性のあるリソースを先読みする機能で、ページの読み込み時間を削減する効果が期待できます。現在の主要なブラウザではsafariが一部サポートにとどめており、今回のアップデートでFirefoxが完全にサポートしたブラウザに加わりました。

この機能を利用するにはWEBページを提供する側からの対応が必要なため、実装されてすぐに効果が実感できるわけではありませんが、サポートされるブラウザが増えれば対応するサイトも増えていくため、いつの間にか色々なサイトで恩恵を受けられるようになっているかもしれません。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 3月 19 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 122

Google Chrome 122 の安定版が2月14日にリリースされました。

Chrome 122 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-122

Pickup for WebClass

Interoperable mousedown event cancellation in iframe

iframe内のマウスポインタがドラッグされたままiframeの外に出て、mousdownイベントがキャンセルされた際の例外処理が変更されました。

変更前:mousemoveイベントとmouseupイベントが外側のフレームに送信される
変更後:mousemoveイベントとmouseupイベントをiframeに送信する

これはChromeがWebkitやMozillaと異なる処理をしていたためです。この変更によりWebkitやMozillaと同じ処理になります。
リンク:https://chromestatus.com/feature/5083240891416576

WebClassの処理に大きな影響を与える変更ではありませんが、変更前の処理で認識していた方は注意が必要です。

気になる変更点

Storage Buckets API

このAPIによって、デバイス内のストレージを分割された保存領域である「bucket」によって管理できるようになります。

これまではサイトによって保存されたデータを永続化するか削除するかの2つの選択肢しかありませんでしたが、バケットごとに削除の制御が可能になります。

bucketに優先順位を付け、ディスク容量が不足した場合に優先度の低いバケットを削除するなど、実践的なストレージ管理ができるようになります。

Storage Buckets APIの詳細:https://wicg.github.io/storage-buckets/explainer

これまでできなかった細かいストレージの管理を可能にする面白い機能ですが、Chromeが開発した機能であり、他のブラウザには実装されていません。しかし、他のWeb developersも肯定的な意見を示しており、今後対応する可能性は十分にあると考えます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年3月13日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。