Zoom.us 教育機関アカウントとのLTI連携

ZoomのLMS機能について、以前個人アカウントでのWebClassとの連携について調べました。

https://webclass.jp/blog/2020/03/18/lti-integration-with-zoom-us/

今回、教育機関アカウントを使ってWebClassとのLTI連携したケースについて東京薬科大学様より報告をいただきましたので、共有いたします。

検証の手順

教育機関のライセンスについて

今、教育機関に向けてZoom.us では制限を解除しているようです。これは「マナトメプログラム」といいます。ただし、こちらの大学では契約に至るまでがけっこう時間がかかったそうで、契約対応件数が多いなど今の事情もあるかもしれません。

教育アカウントとして契約して、その管理者の配下でユーザを「基本」権限と「Licensed」権限のユーザを振り分けて利用します。「基本」権限だと個人契約と同じ利用制限で、「Licensed」権限だと制限が外れるとの理解です。グループ分けができますので、こちらでは学部等でグループを作成し、それぞれ代表者と設定して管理する予定です。

WebClassにLTI Keyの登録

Zoom.us から LTI 連携キーを発行してWebClassに登録する流れは基本的に事前の報告内容と同じです。契約アカウントより LTI キーを1つ発行して登録しました。

Zoom Marketplace LTI Pro
https://marketplace.zoom.us/apps/f8JUB3eeQv2lXsjKq5B2FA

・システム管理者として、「システム管理」>「LTIツール設定」を登録(基本は初期設定のまま)ツールの表示ON コース管理者によるURL設定OFF

コースでZoom.usに接続する教材の追加

・コース管理者Aが、「教材」>「LTIツール」で教材「Zoom接続テスト」を作成
  送信制限: 氏名OFF メールアドレスOFF (メールアドレスの送信は必須です)
・「Zoom接続テスト」で「Schedule a New Meeting」で会議を作成、その詳細を設定(基本は初期設定のまま)>「SAVE」
  Topic名:WebClass運用マニュアル(→コース名が入る)
  Registration OFF Video OFF Audio BOTH
  require meeting password ON Enable Waiting room ON

※ アカデミックで契約すると、管理者は機関メールアドレスをもつユーザに「基本」か「Licensed」の権限を与えることができますが今回の検証では「Licensed」のユーザで試しました。

教材を作成いただくと、このように1教材としてコースの教材一覧に加わります。

教材の実行

用意した教材を開くと、Zoom.us が提供する画面を表示できます。先生も学生も同じような画面ですが、先生の場合は会議を作成・編集するボタン等が追加で表示されます。

この画面では、コースに紐づいて複数のミーティングを作成できます。授業回ごとに作成するなどできます。

上記のように、会議の作成画面では日時もスケジュールできます。

検証によりわかったこと

会議の作成者ができる先生について

DP 社内で個人アカウントでLTIキーを生成して実験したときは、キーを生成したZoomアカウントのメールアドレスを持った先生でないと、会議の作成ができませんでした。しかし今回確認いただいたように、教育アカウントでLTIキーを登録していると、Licensed に設定されているアカウントの先生であれば先生の単位でLTIキーの発行などをしなくてもこうして会議の作成ができるようです。

コースに複数の先生がいるとき

コース管理者が複数いる場合いずれのコース管理者も会議を作成することができます。基本的には会議のホストは作成者のみであり、会議のStartとDeleteができるのも作成者のみです。作成の段階で他のコース管理者をAlternativeホストに指定することもできますが、AlternativeホストはStartの権限しかなく設定を変えたりDeleteすることはできないようです。またAlternativeホストには招待メールが送られます。(検証を通してその他のメールが送られることはありませんでした。)

先ほどの検証コースでは、それぞれの先生方は以下のようになります。

・WebClassコース管理者Aは「Start」「Delete」、ユーザーは「Join」が表示される。
・教材作成者が指定したメールアドレスをもつユーザBは「Start]のみが表示される。
・教材作成者が指定しなかったコース管理者Cでは「Join」のみが表示される。

複数の会議を作りたい場合

Zoomの管理者画面では教材名ではなくTopic名がリストされます。コース内にLTI教材を複数作っても意味がなく、同じミーティングリストが表示されるため、コース内でアクセスする学生を制限したい場合には別途URLを記載した教材を作る必要がありそうです。

課題

WebClassから会議に参加する際に、もともと別人のアカウントでZoomにログインしていた場合そちらの設定で会議に参加してしまうようです。この不具合はログアウトしてブラウザを再起動すれば解決されましたが、参加履歴を出席代わりにしたい時には問題になる可能性があります。

また、あるマシンでWindows10/IEで試したところ401エラーが出てZoomを開けませんでした。Edgeではアクセスできたのですが原因は不明です。

LTI integration with Zoom.us

こんにちは。福岡です

コロナウイルスの対応のため、日本の大学でも4月の授業スタートについて検討が進められていると思います。もし学生を集めて授業ができなくなったとき、遠隔の授業で対応できないか検討されているところもあると思います。

ここではテレビ会議等のためのサービスをWebClassと連携させて使う方法として、まずは Zoom.us Meeting について今調べてわかっていることを書きます。

ここ数年の間にノートパソコンやスマホでテレビ会議をすることも多くなりました。少人数での会議だけでなく、3月の国内の学会ではこのようなテレビ会議を利用して数十人で実施したケースもあったようです。テレビ会議ソフトはツールとして比較的手軽に使えるようになっているだけでなく、「あとで見直せるように動画で保存しなきゃ」と構えることなく会議だけして保存せずに終了するあたり、気持ちの上でも楽だと思います。

ほかに Cisco Webex Meetings などもありますが、調査が進み次第投稿します。

Zoom.us Meeting

License
https://zoom.nissho-ele.co.jp/lineup/zoom_meeting/

Zooms for Education
https://zoom.us/education

Basic(無料)プランでは配信時間40分の制限と参加人数100人の制限があります。今は4/30までのあいだ、教育機関向けに制限を開放しているようです。

ここでは、急ぎ調査した都合上、教育機関アカウントではなく個人のアカウントで Basicプランで試してみました。設定操作方法の基本的なところは同じと思いますが、実際に教育機関でアカウント取得して設定される際には、差異があると思います。

連携せずに使う

先生と学生がそれぞれ個人のZoomアカウントを持っていれば、先生が会議をホストし、案内用のURLをWebClassのコースで学生に伝えることで会議できます。

例えば講義回ごとに資料教材として会議URLを案内すると、整理もできると思います。
もしくは、教材が多い場合は「タイムライン」を使っていただくと、今見て欲しい教材・URLが学生に伝わりやすいと思います。

WebClass上では出席機能や、その他資料を配布する機能、掲示板等があります。説明をZoomでしつつ、これらWebClassのコーツツールで補ってもらうことができると思います。

LMS との連携

Zoom.usのLMS連携機能を使うとどういうことができるかを調べています。

Zooms.us で LTI Key の発行

Zoom.us は LTI に対応しています。LTI連携を使用するには、Zoomsの Web でサインインし、マーケットプレイスからLTIモジュールを有効化します。

マーケットプレイス
https://marketplace.zoom.us

マーケットプレイス - LTI pro
https://marketplace.zoom.us/apps/f8JUB3eeQv2lXsjKq5B2FA

LTI pro の画面右上に「Pre-approve」というチェックボックスがあります。これをONにするとインストールボタンを押せるようになります。

「Manage」タブの「Configuration」セクションで「Configure」ボタンを押すと、現在設定しているアカウントに対してLTIで接続するための LTI Key を管理する画面が表示されます。

「+Create a new credential」ボタンを押してキーを生成すると、以下の3つの値が生成されます。

  • LTI URL
  • OAuth Redirect URL
  • LTI Key
  • LTI Secret

WebClass に LTI Key の登録

WebClass は LTI 1.1 に対応しています。LTI 連携オプションが有効になっていると、WebClass のシステム管理者のメニュー「システム管理」の中に「LTIツール設定」があります。

この画面を開きて、先ほど確認した Zooms.us のLTI キーを追加します。

  • ツール名:Zooms.us LTI pro
  • ツールURL :LTI URL
  • コンシューマ鍵:LTI Key
  • 秘密鍵:LTI Secret

コースで Zoom.us に接続する教材の追加

コース管理者でログインします。教材作成の画面を開くと、「LTIツール」という項目があります。

LTIツールを選び、教材作成画面で「利用可能ツール」からZoomを選択します。

この教材を保存して開くと、教材を開いた画面の中でZoomの会議一覧画面が表示されます。

「Schedule a New Meeting」ボタンで会議を追加します。また、会議を作成すると案内用のURLも取得できます。

このURLを控えておき、例えばコースのタイムラインに書き込んでおくと良いと思います。

学生がこの教材を開くと、ミーティングの作成はできませんが、用意してあるミーティングに参加することができます。

学生がZoomを開く

WebClass上に用意したZoom連携教材を学生が開くと、Web画面経由でZoomのアプリケーションが開きます。実際に参加するためには、学生がアプリをインストールしてアカウントを持っている必要があります。

この様子は、こちらの動画で確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=vFhAEoCF7jg&list=PLKpRxBfeD1kEM_I1lId3N_Xl77fKDzSXe&index=23

調査段階での不明事項

ここでは個人のBasicアカウントでLTI連携設定をしましたので、LTI連携教材を作成する時、LTIキーを生成したメールアドレスが設定された教員ユーザでなければ、Zoomsの会議一覧画面を開くことができません。簡易の検証のため、教員ユーザになる複数のZoomsアカウントでそれぞれLTIキーを生成し、個別にシステム管理者画面で設定しました。

ただし、学生はメールアドレスの設定がなかったとしても、Zoomsの会議の一覧を開いて、会議に参加しようとするところまで進めます。

組織アカウントや教育アカウントで設定したときの細かな違いはまだ検証できていません。

Ref

Getting Started with LTI Pro - Zoomappdocs
https://zoomappdocs.docs.stoplight.io/lti-pro-v2/welcome/getting-started

LTI Pro is now available in the Zoom Marketplace
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/201363333-Getting-Started-with-LTI

Zoom for education
https://zoom.us/education

LTI/LMS Systems - Zoom Help Center
https://support.zoom.us/hc/en-us/sections/200305523-LTI-LMS-Systems

Zoom - Youtube
https://www.youtube.com/channel/UC2SxmE4C-KAQuHaEfHVymgQ

識別しやすいデザイン

今のWebClassの画面、人によってはボタンや注意書きを認識しづらいことがあるかもしれません。例えば色覚の認識が難しい人が見たらどんな感じでしょうか。「誰でも扱いやすいように」とは考えて作っていますが、このようなアクセシビリティに対して具体的な配慮まではできていませんでしたので、調べています。

総務省 みんなの公共サイト運用ガイドライン

アクセシビリティを取り扱うにあたって、1つの参考資料となるのがこちらのページです。

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/b_free/guideline.html

こちらは日本の公共機関向けにWebサイトのバリアフリー化を目指すべくまとめられたサイトになっています。具体的なガイドラインとしては「JIS X 8341-3:2016」を参照していますが、その中身は WCAG 2.0 とほぼ同じです(後述)。

国や地方の公共団体等に向けて調査報告や講習会の案内などがありますが、私たちとして興味を持ったのはそれを飛び越して最後の方、「障害者のウェブページ利用方法の紹介ビデオ」です。

どんな人を想定して作るか、とても重要なことではありますが、視覚・色覚は自分の感覚にどうしてもイメージが引きずられてしまいます。OSについているアクセシビリティ支援ツールも使ったことはなかったので、実際に使われている様子をイメージするのに助けになりました。

Web Content Accessibility Guideline

先ほどの総務省のページにもリンクがありますが、「Webアクセシビリティ基盤委員会」(https://waic.jp )というWebサイトで「JIS X 8341-3:2016」の情報がまとめられています。10月17日にはセミナーも開催されていたようですね。

こちらには JIS X 8341-3:2016 に加えて、元になっている WCAG 2.0 の翻訳も掲載されています。

クイックリファレンスを見ると、対応項目に加えて、それぞれレベル、詳細な解説などが対応づけられています。例えば「1.4.3 コントラスト (最低限) レベル AA」を見ると、「テキスト及び文字画像の視覚的提示に、少なくとも 4.5:1 のコントラスト比がある。」と、具体的な基準値も示されています。

具体的な観点と基準があることは、実装して検査する上で重要と思います。

カラーユニバーサルデザイン

色に関しては、NPO 法人 カラーユニバーサルデザイン機構(https://www2.cudo.jp/wp/ )で「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」というのが公開されています(http://www2.cudo.jp/wp/?page_id=1565

これは、色のみ分けにくい人であってもある程度見分けやすい色の組み合わせをまとめたカラーパレットです。カラーパレットは塗装用、印刷用、画面用の3パターンに対応していて、利用のためのガイドブックもPDFで公開されています。

ガイドブックのFAQによると、色の識別が難しい人と一口にいっても、それぞれ見分けにくい色、もしくは同じ色に見えてしまう色はそれぞれ異なるそうです。したがって、このカラーパレットは完全なパターンというわけではなく、できるだけ多くの人にとって比較的見分けやすい色なのだそうです。

このカラーパレットを使うかどうかはともかく、カラーパレットの作成経緯を少しでも知れたのは、私たちの今後の検査でも参考になるかと思いました。

チェックツール

先ほどれにあげた、WCAG 2.0 の「テキスト及び文字画像の視覚的提示に、少なくとも 4.5:1 のコントラスト比がある。」という項目を満たしたか確認するには、どうしたらいいのでしょうか。コントラスト比については、こちらの Web ページで WCAG 2.0 の基準も踏まえて色の選び方が適切か確認できるようです。

https://lab.syncer.jp/Tool/Color-Contrast-Checker/

また、総務省のページにリンクがありますが、総務省は「みんなのアクセシビリティ評価ツール:miChecker」というのを提供しているようです。

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/b_free/michecker.html

Firefox にも、開発者ツールにアクセシビリティチェックツールが搭載されています。開発者ツールを開き、「Accessibility」のタブを開いて有効にすると動きます。Datapacific のホームページで試しにコントラストチェックをしてみましたが、NGが出ていました。

Firefox accessibility check

さらには、視力や色覚が弱い人の視界を再現させてみることができるブラウザエクステンションも Chrome にあります。

https://chrome.google.com/webstore/detail/chromelens/idikgljglpfilbhaboonnpnnincjhjkd

今後

いきなり WCAG2.0完全対応!とはいかないので、まずは最初に対応させる項目をピックアップした後、チェック=>対応の具体的なノウハウを確立して開発サイクルに組み込みたいと思います。

STOP

こんにちは。福岡です。

この夏のアップデートパッチは7月31日のリリースを予定していましたが、テストのやり直しが発生したため、少し送れて8月のお盆前を予定しています。

WebClassの年2回のリリースでは機能全体の検査をしています。だいたい1ヶ月くらいの期間をつかっていますが、その間に見つかったバグの修正などを反映したバージョンに差し替えるため、期間中には検査対象のバージョンや環境を変えて複数回テストをします。

今回はテストターゲットとして、拡張機能の開発途中のブランチで自動生成されたパッチを誤って選んでしまいました。そのままテストを開始してしまっていたため、テストターゲットを選び直してやり直しとなってしまいました。

リリーススケジュールは社内のいくつかのスケジュールとも関係していたため、遅れが出るのは私たちとしても痛いのですが、その中でも幸いと思っているのは「STOP」ができたことです。

投入した何かがあると、どうしても取り返したくなります。そのために、続行したり、ちょっとした調整で済ませようとします。それで済むこともあるとは思いますが、「どうも進み方がおかしいぞ?」と思った時は、手を止めて仕切り直しをする勇気が必要と思います。スタッフも受け入れて、テストのやり直しも進めてくれています。

海南記

こんにちは。福岡です。

私がいる事務所は調布ベースという名前になりました。調布の駅近にありますが、具体的な場所は非公開です。

大学に入った時に調布に来て以来、ほぼ調布にいます。駅、市役所や病院など町の機能がコンパクトに収まり、かつ混みすぎないので快適な町と思って気に入っています。開発でも、近くにある電通大の学生がアルバイトに来てくれていて、とても助かっています。

そんないい町、調布のお店を紹介します。今回は「海南記」という中華料理屋さんです。

たぶん中国の人がやっています。中国語はよくわかりませんが、たぶん中国語で店員さんが話していたり、たぶん中国語の音楽がかかっていたり、回転する丸テーブルがあったりと、雰囲気もそれっぽいです。

夜は行ったことありませんが、ランチは680円でしっかり食べられます。日替わりメニューといつものメニューがあります。

食レポみたいに上手いこと書けませんが、美味しいので週一くらいで行ってます。