Chrome 128

Google Chrome 128 の安定版が8月20日にリリースされました。

Chrome 128 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-128?hl=ja

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

Bulit-in AI

大規模言語モデルであるGemini Nanoがchromeに組み込まれ、ローカルで実行することできるようになりました。(大規模言語モデル:膨大なデータを基に、文章の意味や文脈を理解して適切な文章を生成できるAI技術。たとえば、ChatGPTなど)

これによって、サーバーとの通信なしでAIを動かすことができるので、プライバシー性が高い情報を外に漏らさずにAIの力を借りることができます。また、多くのAIサービスではAPIを使用すると料金が発生しますが、そのコストも無くなります。

ローカルで利用できるLLMは今までもありましたが、どれもユーザがデバイスに合わせた環境構築をする必要がありました。しかし、ブラウザに組み込まれるということは、それが不要になります。開発者が気軽にAI機能を提供できる時代が近づいてきていると感じました。

まだ実験的な機能なので設定の有効化が必要ですが、stable版でも試すことができます。

使い方などは以下の公式ドキュメントをご参照ください。

https://docs.google.com/document/d/1VG8HIyz361zGduWgNG7R_R8Xkv0OOJ8b5C9QKeCjU0c/edit

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年9月17日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 124

Google Chrome 124 の安定版が4月16日にリリースされました。

Chrome 124 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/release-notes/124?hl=en

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

WebGPU: ServiceWorker and SharedWorker support

WebGPU のウェブワーカーのサポートが強化され、ServiceWorkerとSharedWorkerの両方をサポートするようになりました。

Service Worker は、WebGPU のオフライン機能とバックグラウンド処理を有効にします。これにより、ユーザーがページを操作していない間も、リソースをキャッシュに保存して計算を実行できる用になります。また、SharedWorkerによって、複数のタブで WebGPU のリソースを共有できるようになりました。

WebGPUの利点は低レベルであるがゆえの性能の高さですが、今回の変更はWebGPUをさらに自由にするものだと感じています。個人的に注目している技術なので、今後の発展も楽しみです。

詳細は以下のリンクをご参照ください。

https://developer.chrome.com/blog/new-in-webgpu-124?hl=en&ref=dailydev#service_workers_and_shared_workers_support

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年5月14日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。