Firefox 132

Firefox 132 release note

Firefox 132 が 2024年10月29日にリリースされました。

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

JavaScriptの正規表現における?ims-ims: 修飾子をサポート

Firefox132にて正規表現における新たな修飾子がサポートされました。

この修飾子を使うと、正規表現の特定部分において ims フラグを有効・無効化して正規表現の挙動を調整できます。

(?flags1-flags2:pattern) という構文であり、flag1には有効化したいフラグを、flag2には無効化するフラグを書きます。

  • iフラグ:大文字小文字を区別しないモードとする
  • mフラグ:入力の境界指定子 ^$ の動作を変更し、各行の先頭や末尾にもマッチするようにする
  • s フラグ: ワイルドカードの . 文字が改行文字も含めた任意の文字にマッチするように変更する

例えば、以下のようにWebClassという文字列にだけ大文字・小文字のパターンを区別するように設定できます。

const pattern1 = /WebClass is an LMS/i;

console.log(pattern1.test("webclass is an LMS")); // true
console.log(pattern1.test("WebClass is an LMS")); // true

const pattern2 = /(?-i:WebClass) is an LMS/i;

console.log(pattern2.test("webclass is an LMS")); // false
console.log(pattern2.test("WebClass is an LMS")); // true

この機能はChromeとEdgeでは先にサポートされていて、Safariではサポートされていません。

参考:https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Regular_expressions/Modifier

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 11月 26 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 128

Firefox 128が 7月9日にリリースされました。

Firefox 128 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした。

気になる変更点

CSS:contentプロパティがalt textに対応

今回のアップデートで、 contentプロパティにalt text(alt属性)を適用出来るようになりました。

これにより、疑似要素内でレンダリングされるコンテンツにもalt textを指定することができます。

alt txtは検索エンジンや音声読み上げに活用されます。

contentプロパティにalt textを付与するには以下のように行います。

<a href="https://www.mozilla.org/en-US/">Mozilla Home Page</a>
a::before {  content: url("https://mozorg.cdn.mozilla.net/media/img/favicon.ico") /
    " MOZILLA: ";
   }

実際にデベロッパーツールのAccessibilityタブで、alt属性が適応されているか見てみましょう。

アクセシビリティタブでimageタグに:MOZILLAという名前がついている画像

imageタグがMOZILLA:という名前になっていますね。

詳しくは以下を参照してください。

https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/CSS/content

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 8月 6 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 126

Firefox 126 が 2024年5月14日にリリースされました。

Firefox 126 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、特にWebClassに影響のある変更はありませんでした。

気になる変更点

MathMLで数学的な演算子(例:+, =, <など)を垂直方向に中央揃えにする自動調整機能の廃止

WebClassの教材でも利用できる数式を記述できるMathMLのレンダリング仕様の変更がありました。こちらの変更は自動調整機能によりレンダリングの問題が生じることにより廃止されたようです。

こちらの変更について、気になったので調査してみました。

Firefox126ではabout:configmathml.centered_operators.disabledをtrue・falseとすることで機能の無効化・有効化をすることができます。

スクリーンショット 2024-05-23 12.30.42.png

こちらの設定によるレンダリングの違いについてWebClassの資料教材を使って確認してみました。

自動調整機能がオンの時

スクリーンショット 2024-05-23 12.22.15.png

自動調整機能がオフの時

スクリーンショット 2024-05-23 12.22.42.png

見た目上は変わりが無いですね。

しかしながら、自動調整機能がオンになっていると選択した際にプラスの文字が消えてしまうなど、やはりなんらかのレンダリングの問題が生じているようです。

スクリーンショット 2024-05-23 12.26.29.png

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 2024年6月11日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 121

Chrome121は2023/1/17に安定版がリリースされました。

Chrome 121 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-121/

Pickup for WebClass

今回の変更の中に、WebClassに影響があるものはありませんでした。

気になる変更点

スクロールバーのデザインを変更可能に

scrollbar-colorやscrollbar-widthをdiv要素などのプロパティで指定することでスクロールバーの色や幅を変えることができるようになりました。使ってみたところ、味気なかったスクロールバーが華やかになりました。

この機能はFireFoxやEdgeにはすでに対応してあります。Safariでは対応されていませんが、開発に積極的ということなので近日のアップデートで対応されると思われます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年02月14日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 118

Google Chrome 118 の安定版が10月10日にリリースされました。

Chrome 118 Release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

Pickup for WebClass

今回の変更の中に、WebClassに影響があるものはありませんでした。

気になる変更点

今回の修正は内部に関する修正が多くなりました。

cssスタイルを定めるときにセレクタの適応範囲を決めることのできる@scopeがアットルールとして追加されました。@scopeを用いることで簡単なcssを要素セレクタに適応させることを、他の階層の異なる要素に干渉しないで行うことができるようになりました。現在はChromeのみの実装に見受けられますがSafariや他のWeb開発者では実装に積極的であり、全てのWebブラウザで利用できることが待ち遠しいです。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2023年10月31日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。