Google Chrome 107が 10月 25日にリリースされました。
Chrome 107 release note
以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。
https://chromestatus.com/roadmap
https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-107/
Pickup for WebClass
User Agent削減プランの第5段階の実装
Chromeはこれまで、プライバシー保護を目的としてUser Agentの情報量を段階的に削減してきました。今回のリリースでは、デスクトップ用ChromeのUser Agentに含まれるユーザOSのバージョンが固定となるように変更されました。
詳細は以下のリンクから確認できます。
https://www.chromium.org/updates/ua-reduction/
ユーザのOSがWindows8.1の場合の、UAの変更前と変更後の例は以下の通りです(上記のリンクに記載されている例を引用)。
- 変更前のUA。WindowsのNTバージョンが6.3と正しく表示されています。
Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/93.0.0.0 Safari/537.36
- 変更後のUA。WindowsのNTバージョンが、実際のバージョンにかかわらず10.0に固定となるように変更されました。
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/93.0.0.0 Safari/537.36
ユーザのOSがMacの場合、Chrome90のリリース以降UAに含まれるOSのバージョンが10.15.7で固定されています。
Linux、Android、iOSは、今回の変更ではUAに含まれるOSのバージョンの固定は行われません。
現在、影響のあるWebClassの機能の調査中です。現時点では影響のある機能は確認されていません。
User Agent削減プランの第5段階のWebClassへの影響(2023/01/05 追記)
調査の結果、User Agentに含まれるOSのバージョンを利用しているWebClassの機能はありませんでした。よって、WebClassの挙動に影響はありません。
今後の Chrome リリースについて
次回のリリースは 2022 年 11月 29 日に予定されています。
その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。