Firefox71

こんにちは。福岡です。

Firefox Desktop Browser 71 が12月3日にリリースされました。

Firefox のリリーススケジュールについて

Firefox release calendar
https://wiki.mozilla.org/Release_Management/Calendar

Firefox71

公式の情報として、一般利用者向けのリリースノートと、開発者向けのリリースノートとが公開されています。

Firefox 71 release note
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/71.0/releasenotes/

Firefox 71 release note for developers
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Firefox/Releases/71

開発者向け情報は、Web製作者およびプラグイン等の開発者にむけた、APIや開発環境の変更について情報があります。

これらの情報から、単純に WebClass の動きへの影響に加えて、教材への影響も確認することができます。

Pickup for webclass

全バージョンで実装された Lockwise などで変更がありますが、WebClassの利用する機能で特に変わるところはありません。

MP3の再生は、これまではOSの機能を利用して再生していたのが、Firefox自身のデコーダで再生する方式に変わったそうです。Mac や Windows で利用するのにそう大きな変化はないと思います。

others

Firefoxのサポートページに、動画や音声が再生されない時の確認ポイントをまとめたページがあります。

https://support.mozilla.org/ja/kb/fix-common-audio-and-video-issues

上記ページからリンクがありますが、Firefoxでの動画音声の再生についてまとめたサポートページはこちらです。

https://support.mozilla.org/ja/kb/html5-audio-and-video-firefox

Firefox70

こんにちは。福岡です。

Firefox Desktop Browser 70 が10月22日にリリースされました。

Firefox のリリーススケジュールについて

Firefox release calendar
https://wiki.mozilla.org/Release_Management/Calendar

Firefox70

公式の情報として、一般利用者向けのリリースノートと、開発者向けのリリースノートとが公開されています。

Firefox 70 release note
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/70.0/releasenotes/

Firefox 70 release note for developers
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Firefox/Releases/70

開発者向け情報は、Web製作者およびプラグイン等の開発者にむけた、APIや開発環境の変更について情報があります。

これらの情報から、単純に WebClass の動きへの影響に加えて、教材への影響も確認することができます。

Pickup for webclass

Javascript で DOM のpopstate を操作する back(), forward(), go() メソッドが非同期関数になったようです。学習記録ビューアの関連機能で、もしかしたら影響があるかもしれません。調査します。

2019/10/29
学習記録ビューアの動きを確認しましたが、影響はありません。

others

Firefox Lockwise という機能が追加されたようです。

https://support.mozilla.org/en-US/kb/firefox-lockwise-alerts-breached-websites

簡単にいうと、漏洩しているパスワードを使ってログインしようとしているのをFirefoxが確認したら、アラートを出して知らせるというものです。

なぜFirefoxは漏洩済みパスワードを確認できるかというと、攻撃する人たちだけでなく、ホワイトハッカーによっても漏洩済み情報は追跡されていて、そのデータベースに基づいてメールアドレスやパスワードの漏洩を照合できるようになっているからです。このサービスは「Have I Been Pwned」というサイトで提供されています。

https://haveibeenpwned.com

Mozilla はこのサービスが提供する情報を元に Firefox Monitor というサービスを提供しています。こちらは日本語にも対応しています。

https://monitor.firefox.com

たとえ自分でランダム強度の高いパスワードを利用していたとしても、サービス側でデータ漏洩が起きてしまうと、メールアドレスとパスワードのセットが流出してしまうことがあり得ます。実際に世界中のサービスでデータブリーチが毎月何件も起きている状況は、このサイトのデータブリーチページで確認できます。

https://monitor.firefox.com/breaches

単に漏洩が起きたサービスでアカウント乗っ取りが起きるかもしれないだけでなく、こうして流出したデータは攻撃者のコミュニティで共有され、それが攻撃用データベースとなって他のサイトでのアカウント乗っ取りなどに使われるかもしれません。

実際に、こうした流出情報に基づいてメールアドレスを7億件以上を取りまとめた「Collection #1」と呼ばれるデータセットについての報告が1月にありました。

https://www.troyhunt.com/the-773-million-record-collection-1-data-reach/
https://blog.kaspersky.co.jp/collection-numba-one/22263/

パスワードの運用ポリシーについていくつか推奨されているものがあると思いますが、うまくツールを使って管理しないと間に合わないところもあると思います。ブラウザ側のセキュリティ対策ツールの進化もうまく活かしていきたいところです。

Chrome78

こんにちは。福岡です。

Chrome for Desktop 78 が10月22日にリリースされました。

2019/10/28 最後に、フレームページの印刷について追記

Chrome のリリーススケジュールについて

次のリリースがいつ頃来るかはこちらで確認できます。

https://www.chromestatus.com/features/schedule

Chrome78

Chromeのリリースノートは以下に公開されていて、ベータチャンネルやAndroid版などが混じるのですが、「Stable Channel Update for Desktop」のタイトルがデスクトップ版のChromeブラウザの安定板リリース情報になります。

https://chromereleases.googleblog.com/

Chrome78 の安定板リリース情報はこちらになります。

https://chromereleases.googleblog.com/2019/10/stable-channel-update-for-desktop_22.html

基本的には主な内容がまとまっていて、ページの下の方に全変更一覧のリンクがあります。

Chrome78に関する開発者向け情報は以下です。

https://developers.google.com/web/updates/tags/chrome78

追加機能についてはこちらに説明があります。削除された機能については、今回は特に影響がありそうなものはありませんでした。

https://developers.google.com/web/updates/2019/10/nic78

JavaScript の修正はこちらにも情報があります。

https://v8.dev/blog/v8-release-78

CSS では変数が使えるようになったのと、JSのエンジンはJSファイルのロードとコンパイルを並列して行うようになり、HTMLページのスタート時間を短縮したようです。

Pickup for webclass

Chromeのリリース情報からはWebClassに影響のある修正は見つけていません。JSのロードが高速になったことがどこかのページで影響を与えるかもしれませんので、引き続き確認や情報収集をします。

フレームで構成された資料ページやテストのページを印刷しても真っ白になる問題はまだ残っています。

2019/10/24

フレームページの印刷については、以下のChromeのIssue チケットでステータスがFixedに更新されました。

一応は対策されるようです。ただ、どの時点でこの修正がリリースされるかまだわかりません。

https://bugs.chromium.org/p/chromium/issues/detail?id=1016291&q=print&colspec=ID%20Pri%20M%20Stars%20ReleaseBlock%20Component%20Status%20Owner%20Summary%20OS%20Modified

Safari13 on iPadOS

こんにちは。福岡です。

9月20日に Safari13 のリリースノートをチェックした結果をこちらに書きました。

https://webclass.jp/blog/2019/09/20/safari13/

Safari と iOS のアップデートが同時にありましたが、その後、9月25日ころに改めて iOS 13.1 +iPadOS 13.1 がリリースされたときにApple のiOS/iPadOS リリースノートページが修正されていました。

Safari13 自体には大きな追加修正は入っていないようですが、iPad がどうなったのかレビューします。

iPad OS 13.1

iOS 13.1 + iPad OS 13.1 Release Note

日本語のリリースノート

アップデートできる機種

iPadOS になって、画面のでかいiOSだったのが、画面を活かしてより高度な使い方ができるように進化していくのだと思います。

iPadOS 上の Safari は Mac のSafari 同様に表示するようになります。

Safari on iPadOS

iPad で WebClass を開くと、画面サイズがそれなりにあるので WebClass のデスクトップ用の表示になります。これは以前からです。

アップデートされて教材一覧などは特に使用感に変化はありませんが、Safari13 on iPadOS になってフレームの表示に変更があります。WebClass ではテストや資料の教材を実行した時の表示に変化があります。

Safari on iOS 12.4

もともと Safari on iOS では、フレームの中身はスクロールで隠さないで、全部展開して表示していました。その結果、ページ全体が完全にフラットな1枚のイメージとして表示されていました。

テストの画面を表示してみると、問題表示の部分が全展開されています。

Safari on iPad OS 13.1

Safari on iPadOSではフレームもMacと同じように表示しますので、フレーム単位でスクロールが入ります。

フレーム箇所を一本指で動かすと、そのフレームのスクロールができます。

全体的に

今回のアップデートで Safari on iPadOS は基本的には Safari on Mac に近い感じで利用できるようになっています。

WebClass に関しては、特に利用に問題が出るような変更はなさそうです。

Safari13

こんにちは。福岡です。

macOS と iOS&iPad で Safari13 がリリースされました。iOS & iPadOS については、ver. 13がリリースされていて、それに Safari13が組み込まれています。

Safari のリリースサイクル

決まったサイクルがあるのかどうかわかりません。

iOS & iPadOS のSafariについては、ブラウザ単体でアップデートは提供されていませんので、OS のアップデートに含まれて新しいバージョンが提供されます。

何れにせよ、次のリリースバージョンは先行してベータ版が提供されているようです。

これら、一通りのリリース情報は developper.apple.com のdocumentationで確認できます。

https://developer.apple.com/documentation

このページの下の方に、OSおよびソフトウェアレベルのリリースノートのリンクがあります。

Safari13

リリースノートは以下になります。

Safari13 リリースノート
https://developer.apple.com/documentation/safari_release_notes/safari_13_release_notes

iOS & iPadOS 13 リリースノート
https://developer.apple.com/documentation/ios_ipados_release_notes/ios_13_release_notes

いずれも、機能レベルから開発者向けの SDK/API レベルの変更、またiOSについては既知の問題まで書いてあります。

色々ありますが、iPad では macOS 用のSafariと同じ表示モードが実装された都合で、横スクロールが発生するようなページのデフォルト表示や iframe の動きに変更があったのに注意がいるかもしれません。

Pickup for webclass

Safari13の、WebClassの利用に影響しそうなところのピックアップです。

追加

  • iPad では、mac OS Safari と同じ表示をする機能が追加されました。

セキュリティ

  • iframeによるページナビゲーション処理の扱いが変わりました。

表示

  • iPad では、横方向スクロールが発生するようなページのデフォルトのレスポンシブメタタグ解釈が変わりました。

削除された機能

  • iPad では -webkit-overflow-scrolling: touch のCSS指定が無効化
  • iOS 全般で、iframe を展開表示する機能がなくなり、デスクトップブラウザと同等の表示のされ方になります。

「セキュリティ > iframe」 の変更点ですが、リリースノートにはサラっと次のように書いてあります。

Changed the behavior for third party iframes to prevent them automatically navigating the page.

具体的にどこがどうなるのか、調査中です。