遠隔会議ツールに関する追加情報

こんにちは。福岡です。

こちらでZoomsのLTI連携について調べて書きましたが、学校によっては別の遠隔会議ツールを使っており、質問いただいたり、情報提供をお願いしたりしている状況です。

だんだん整理してまとめていきますが、ひとまず今追加で調べたメモを書いておきます。

Zoom.us はURLを配布する手もあります。連携するメリットは?

・先生はわざわざZoomにログインし直すことなく、WebClassから直接Zoomの会議の管理ができます。WebClass上で他の資料を書いたり案内を書いたりしていて、ツールやアカウントの使い分けが発生しないので楽だと思います。
・WebClassのコースの単位で会議の管理ができます。コースを切り替えれば会議一覧は混じらないので、先生も学生もスケジュール確認しやすいと思います。

Zoom.us とLTI連携してみたんですが、画面が英語です。日本語になりませんか?

残念ながら、Zoom LTI Pro が英語しかまだサポートしていないようです。

Zoom LTI Pro の Release noteがこちらですが、このうち March 2020
(Current Release)の Known Issues の一番最後に記載があります。

https://zoomappdocs.docs.stoplight.io/lti-pro-v2/release-notes

”Changing to another language besides English is currently not supported”

Zoom.us で参加者の確認方法

WebClass経由で学生が会議に入ってくるとき、WebClassからは学生の氏名の情報を送っています。WebClass経由だとその名前が表示されると思いますが、確認中です。

後で参加者が誰だったか確認する場所は「Report」というリンクでありますが、有料プランでないと記録は残らないと思います。

Microsoft Teams と連携できますか?

Microsoft Teams との連携はまだ詳しいことはわかっておらず、WebClass との連携実績
もない状態です。

Microsoft Teams が LTI という教育システム向けの連携機能があるかどうか
については、断片的に手がかりを得ているのは以下となります。

Canvas は Microsoft Teams と連携できるようです。
[1] https://community.canvaslms.com/docs/DOC-18558-microsoft-teams-meetings-in-canvas

この記事で Canvas が Microsoft Teams との連携に使用しているのは、こちらで
提供されている開発ツールを使うようです。

[2] https://github.com/OfficeDev/msteams-app-lms-meetings

[1] によると [2] は LTI 1.3 という規格で連携するようです。
WebClass はLTI 1.1に対応していますが、1.3には対応していません。

[2]の詳細や、[2]がWebClassにも使えるものなのか、他にもやり方があるものなのか、まだ調査中です。

大学の遠隔授業に関する情報

こんにちは。福岡です

国立情報学研究所で、オンライン教育の取り組み関するシンポジウムが行われています。

各学校での事例に加えて、著作権やセキュリティのことについても報告があります。過去の内容もPDF資料及び動画が公開されていますので、参考になるところがあるのではないかと思います。

国立情報学研究所-重要なお知らせー新型コロナウイルス感染症対策に伴うICTを活用したオンライン教育等の取り組みについて

https://www.nii.ac.jp/news/2020/0325.html

Chrome 81

こんにちは。福岡です。

Chrome for Desktop 81 が 4月7日にリリースされました。当初の予定よりだいぶ間が空きました。

Chrome 81 Release note

Chrome 81 に関する情報は以下です。こちらに、主な変更点の情報へのリンクがあります。

https://developers.google.com/web/updates/tags/chrome81

Firefox 等と足並みを揃えて、TLSの古いバージョンが非推奨となりました。ただし、サポート機能の削除は 84 (おそらく7月頃リリース)に延期されたそうです。

JavaScript の言語レベルの変更はこちらにも情報があります。

https://v8.dev/blog/v8-release-81

CSS/JS の Chrome Platform の更新はこちらです。

https://www.chromestatus.com/features#milestone%3D81

Pickup for webclass

Release Note から辿った情報で、WebClassを利用するにあたって特に気になる変更はありません。

Others

今回のバージョンで多数拡張が加わったようです。

Web の AR の機能

WebXR hit testing という機能が加わっているようです

https://web.dev/ar-hit-test/

Badging Icon 機能が Origin Trial から標準機能に移行しました。

https://web.dev/badging-api/

Webアプリをスマホ等のアプリアイコンとして登録しているときに、例えばメッセージが何件あります、みたいなバッジアイコンをつけることができるようです。

Web NFC

これは Origin Trial に加わった機能です。

https://developers.chrome.com/origintrials/#/view_trial/236438980436951041

今後のリリース

現在、Chromeはリリーススケジュールの調整中だそうです。81がリリースされましたが、82はスキップされ、83が5月中旬くらいに出る予定だそうです。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

https://webclass.jp/documents/system-admin/browser-releases

Firefox 75

こんにちは。福岡です。

Firefox Desktop Browser 75 が4月7日にリリースされました。

Firefox 75 Relase note

Firefox 75 release note
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/75.0/releasenotes/

Firefox 75 release note for developers
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Firefox/Releases/75

Site compatibility
https://www.fxsitecompat.dev/en-CA/versions/75/

\<style>タグの type 属性は、"text/css" または "" のみに制限されました。

https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1614329

Pickup for webclass

WebClassの利用する機能で特に変わるところはありません。

Others

WebClass と直接は関係ありませんが、アドレスバー兼検索バーの動きが改良されたようです。

https://blog.mozilla.org/blog/2020/04/07/latest-firefox-updates-address-bar-making-search-easier-than-ever/

今後の Firefox のリリースについて

Firefox 76 および Firefox ESR 68.8 のリリース予定は 2020-05-05 になっています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

https://webclass.jp/documents/system-admin/browser-releases

Cisco Webex Meeting

こんにちは。福岡です。

遠隔会議ツールの Cisco Webex Meeting を少し試したので報告です。

Zoom.us はこちら。
https://webclass.jp/blog/2020/04/07/zoom-us-教育機関アカウントとのlti連携/

Cisco Webex

Cisco のコミュニケーションツールのシリーズが Webex です。いくつかラインナップがあります。

https://www.webex.com/ja/index.html

小さなチームでの会議であれば Webex Teams が向きます。無償版では3人までのテレビ会議参加に加えてファイル共有ができます。有償版では200名まで対応できます。

一方、よりたくさんの参加者で会議できるのが Webex Meetings です。Webex Meetings は無償で100人まで、有償だと1000人まで参加できます。

さらに大規模になる場合は Webex Events があり3000人までいけますが、授業用途ではここまでは必要ないでしょう。

Cisco Webex Meeting

こちらからアカウント登録できます。

https://www.webex.com/ja/video-conferencing.html

無料でアカウントを作ることができますが、アカウントが必要なのは会議の開催です。会議を視聴しにくるゲストは、必ずしもアカウントは必要ありません。ソフトをインストールし、その都度名前とメールアドレスを入力してゲスト参加することができます。

3月末のころはアカウント申請が集中したのに対して発行処理が追いついていない感じでしたが、4月7日に発行申請したところ、すんなり発行できました。

また、COVID-19対応として、90日間無償のプランもあるようです。

https://blog.webex.com/video-conferencing/cisco-webex-supporting-customers-during-this-unprecedented-time/

会議の開始

個人アカウントが発行されると、そのアカウントに対応するURLがもらえます。このURLは自分のアカウントの会議室を開くためのURLになります。このURLを、きて欲しい人に案内することで人を集めることができます。

私のURLをブラウザで開くと、次のような画面になりました。

もしアプリがインストールされていなければ、ここでダウンロードしてインストールできます。また、アカウントを持っていなくても、ゲスト参加ができます。

LTI 連携について

Webex Meeting も LTI 1.1 に対応しているようです。

https://apphub.webex.com/meetings/applications/cisco-webex-education-connector-for-learning-management-systems

他のLMSとの連携方法は以下の資料があります。

https://help.webex.com/en-us/n77zrcq/Control-Hub-Site-Administration-Install-the-Cisco-Webex-Education-Connector-in-Your-Learning-Management-System

ですが、Webex Meeting については全く実験できていません。個人アカウントでは試せそうなところがないです。

Ref

Transition to virtual learning
https://www.webex.com/webexremoteedu.html

Cisco Webex Education Connector for Learning Management System - Cisco Webex App Hub
https://apphub.webex.com/meetings/applications/cisco-webex-education-connector-for-learning-management-systems

Controll Hub Site Administration - Webex Help Center
https://help.webex.com/en-us/n77zrcq/Control-Hub-Site-Administration-Install-the-Cisco-Webex-Education-Connector-in-Your-Learning-Management-System

How to Start Your First Live Stream on Webex Events
https://www.linkedin.com/pulse/how-start-your-first-live-stream-webex-events-joshua-reola