学生の携帯の通信量プラン

こんにちは。福岡です。

学校で対面授業ができない代わりにオンラインの学習ツール利用が進むと思いますが、学生の通信費負担について、以下の通り支援プランが出ているようです。

ドコモ https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/200403_00.html

au https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/04/03/4364.html

softbank https://www.softbank.jp/corp/news/info/2020/20200403_01/

通信量は既に多方面で増大しているそうで、動画サービスでも帯域を絞るなどして対応しているようです。

4月の授業スタートに向けたWebClassの対応

こんにちは。福岡です。

多くの大学では、授業開始を4月20日頃に遅らせる予定となっているようです。この調整はコロナウイルスの影響回避というよりは、対面授業が当面できないことを考慮し、動画や自習など対面授業を避けた授業の行方を準備するための期間という位置づけと思います。

私たちの対応予定についてアナウンスします。

4月の対応予定

  1. 元々進行していた春の設定作業等は、やり切ります
  2. 4月17日ころ、緊急のパッチリリースする予定です

授業開始に関する現状認識

WebClassを利用いただいている大学におかれましては、学生が自宅等から授業を受けるにあたり、WebClass のあらためての活用を検討いただいているところが多く、サーバスペックから利用方法に至るまで多数お問い合わせいただいています。

学校によってそれぞれ予定はあると思いますが、弊社としては4月20日を授業が始まる日、準備の期限と設定し、そこを目指して最初の対応をしていきます。

現在の弊社サポート・開発対応状況

弊社でも感染予防のため、在宅勤務推奨とし通勤が必要な場合もオフピークにずらし、出張等の外出も基本的には避けています。弊社スタッフが健康で安心して毎日を暮らせることは、WebClass の利用支援を提供する上でまず絶対的に必要なことと考えています。

その上でご依頼やご相談に対応していきますが、WebClass の利用に関する技術的な情報のほか、利用校よりいただいた情報や質問等も勘案しながらアナウンス等発信していきます。

パッチリリースについて

遠隔での授業利用を出来る限り支援すべく、20日の授業開始までに出来る限りのWebClassの機能調整はしたいと思います。

以下を予定しています。

  • コースもしくは先生の単位で LTI 連携できる機能の実装
  • チャットやレポート課題関連の機能調整

LTI 連携について

現在寄せられている質問で、動画に関連したものが多くなっています。授業を動画としてオンライン配信できないか、というものです。

WebClass では HLS という擬似ストリーミング配信機能を持っていますが、現在導入いただいている WebClass サーバは、多くの大学では本格的に授業の動画配信を行うことまでを考慮して同時アクセス耐性やハードディスク容量を確保していないと思います。

そこで、外部の動画サービスやテレビ会議システムがうまく使えるなら、サーバの容量の面や先生方が動画を用意する手間の面でメリットがあると考えています。例えば、Zoom.us への連携は以下の事前調査を行いました。

https://webclass.jp/blog/2020/03/18/lti-integration-with-zoom-us/

先生も学生も、手元の無料アカウントですぐに使えるようにするため、コースや先生の単位でLTI連携ができるように拡張することで、Zoom.us に限らずいろんなツールを柔軟に活かしていただけると考えています。

チャットやレポート課題関連の機能調整

もし仮に、動画配信やテレビ会議での授業配信を行うことができたとして、実際に90分授業を映像で準備するのも学生が見るのも、かなりしんどいと思います。また、それを学生が1日に3つ4つ連続で見るというのは、かなり酷なのではないでしょうか。

動画を使うとしても、必ず補助ツールが必要になると思います。出席やアンケート、チャット、レポート課題等がすぐ使っていただけるツールになると思いますが、そのうちチャットとレポートについて、調整を行って使いやすくします。

Brace for the usage rising

こんにちは。福岡です。

昨日は4月の大学授業スタートに向けて、テレビ会議ソフトを使うことを想定してZoom.usを調べました。テレビ会議は他にも、Cisco Webex や Microsoft Teams などいくつかあると思います。

今日は別の視点から、今動いている WebClass について、単純にアクセスが増えたら大丈夫だろうか? という点について書きます。

「利用が増える」とは

まずは、どう考えるか、どこに着手すべきか、全体を整理したいと思います。

利用増と言っても、まずは以下のようにいくつか観点があります

  • 一部学科・学部等で使っていたが、利用者の公開範囲を拡大したい
  • 一部ネットワークのみ公開して使っていたが、家からの利用も許可したい
  • 登録ユーザ数やコース数は同じだが、実際に使う先生や授業、もしくは頻度が増えそう
  • 今までも広く利用されていたが、利用形態がよりヘビーに(例えば動画をアップロードしたり、WebClassでのレポート受付が増える)かも

実際どうなるか、わかるところもあれば、わからないところもあるはずです。まずすべきことは、今わかることを点検しておくことではないでしょうか。

登録人数が増えるとき

これまでに公開していなかった先生や学生にも公開する場合、アカウントや授業の登録が必要になります。

  • 大学側で一括登録している場合は、増やすと決めれば確実に増えるはずです。その場合、登録の処理について確認しておく必要があります。
  • もし利用申請制にしている場合は、申請・承認処理の処理能力を考慮しておく必要があると思います。
  • また、もし認証にLDAP/ADなどの連携をしている場合は、そちらも対応できるか確認する必要があります。

もし実際に人数を増やす場合、普通は授業開始前に一気に処理しないといけなくなる可能性が高いです。

アクセスの公開範囲を広げるとき

もしかしたら、学内からのみ利用許可しているかもしれません。公開範囲を広げる場合は、アクセスする URL につかう FQDN やグローバルIP、FW や SSL による暗号化などを検討しておく必要があると思います。

もしくは、場合によっては教材がローカルIPを使ったURLでリンクなどしているかもしれません。

また、もし学内PCからのみ利用していた場合、ブラウザや利用環境がかなり均一化されていたはずです。学生や先生が家のPCのブラウザで利用したときに、慣れないユーザから利用方法の問い合わせがあるかもしれません。

実際に使う先生が増えるとき

サーバ等の性能の話は後にします。ここで先に考えるのは、この機会に使い始める先生のフォローです。ちょっとした資料提示に使ってはいたけど、もっと細かく使うことになったとき、どうしたらいいだろう? と思う先生もいらっしゃるかもしれません。

こちらでも、改めて使い方をまとめて行っています。
https://webclass.jp/documents/course-manage

また、これまでよく使っていただいた先生方にとっても、今回のウイルスへの対応で、新しい使い方に挑まなくてはならないケースも発生すると思います。

遠隔授業を手っ取り早く行うには、テレビ会議ソフトが使えるかもしれません。それはこちらでZoomを紹介しています。

https://webclass.jp/blog/2020/03/18/lts-integration-with-cisco-webex/

よりヘビーに使われたら

もし、よりヘビーに使われることになったら、以下のところのどこかにボトルネックが発生するかもしれません。ここでは、システム的な面で考えます。

  • ネットワークトラフィック
  • WebClassサーバ処理性能
    • Web
    • DB
  • ディスクの残り容量
  • LB のタイムアウト時間

スペックは足りるのか?

利用規模を想定するのはなかなか難しいといつも思います。4月に利用増を見込むと言っても、それがどれくらいか、わからないところも多いのではないでしょうか。スペックがどれくらいだったら足りるのか、どれだけお金をかけるのか、なかなか決めづらいと思います。

もし WebClass の利用状況について、これまでモニタリングをしていない学校であれば、まずは監視をしてサーバの使用状況を確認できるようにしてはいかがでしょうか。

死活監視については、以前に書いた記事があります。

https://webclass.jp/blog/2019/02/07/webclassログイン画面のhttp-status/

学校によっては既に Zabbix 等を使って統合監視をしていると思いますが、そこまではすぐに準備できないという学校であれば、munin はいかがでしょう。

https://knowledge.sakura.ad.jp/3669/

munin は比較的お手軽に導入でき、見やすくていいと思います。ただし、この手の監視ツールも動かす分だけCPUやDisk負荷は食うということを頭に入れておく必要があります。

Firefox 74

こんにちは。福岡です。

Firefox Desktop Browser 74 が3月10日にリリースされました。

Firefox のリリーススケジュールについて

Firefox release calendar
https://wiki.mozilla.org/Release_Management/Calendar

Firefox 74

公式の情報として、一般利用者向けのリリースノートと、開発者向けのリリースノートとが公開されています。

Firefox 74 release note
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/74.0/releasenotes/

TLS 1.0 と TLS 1.1 を使用しているWebサイトが開けなくなりました。

Firefox 74 release note for developers
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Firefox/Releases/74

開発者向け情報は、Web製作者およびプラグイン等の開発者にむけた、APIや開発環境の変更について情報があります。

これらの情報から、単純に WebClass の動きへの影響に加えて、教材への影響も確認することができます。

Pickup for webclass

MS、Google、Apple とで足並みを揃えていることではありますが、TLS の古いバージョンがデフォルトでOFFになりました。TLS 1.2 以上が使えるようになっていないサイトのページでは、エラーページが表示されます。

https://hacks.mozilla.org/2020/02/its-the-boot-for-tls-1-0-and-tls-1-1/

WebClassの利用する機能で特に変わるところはありません。

LTI integration with Zoom.us

こんにちは。福岡です

コロナウイルスの対応のため、日本の大学でも4月の授業スタートについて検討が進められていると思います。もし学生を集めて授業ができなくなったとき、遠隔の授業で対応できないか検討されているところもあると思います。

ここではテレビ会議等のためのサービスをWebClassと連携させて使う方法として、まずは Zoom.us Meeting について今調べてわかっていることを書きます。

ここ数年の間にノートパソコンやスマホでテレビ会議をすることも多くなりました。少人数での会議だけでなく、3月の国内の学会ではこのようなテレビ会議を利用して数十人で実施したケースもあったようです。テレビ会議ソフトはツールとして比較的手軽に使えるようになっているだけでなく、「あとで見直せるように動画で保存しなきゃ」と構えることなく会議だけして保存せずに終了するあたり、気持ちの上でも楽だと思います。

ほかに Cisco Webex Meetings などもありますが、調査が進み次第投稿します。

Zoom.us Meeting

License
https://zoom.nissho-ele.co.jp/lineup/zoom_meeting/

Zooms for Education
https://zoom.us/education

Basic(無料)プランでは配信時間40分の制限と参加人数100人の制限があります。今は4/30までのあいだ、教育機関向けに制限を開放しているようです。

ここでは、急ぎ調査した都合上、教育機関アカウントではなく個人のアカウントで Basicプランで試してみました。設定操作方法の基本的なところは同じと思いますが、実際に教育機関でアカウント取得して設定される際には、差異があると思います。

連携せずに使う

先生と学生がそれぞれ個人のZoomアカウントを持っていれば、先生が会議をホストし、案内用のURLをWebClassのコースで学生に伝えることで会議できます。

例えば講義回ごとに資料教材として会議URLを案内すると、整理もできると思います。
もしくは、教材が多い場合は「タイムライン」を使っていただくと、今見て欲しい教材・URLが学生に伝わりやすいと思います。

WebClass上では出席機能や、その他資料を配布する機能、掲示板等があります。説明をZoomでしつつ、これらWebClassのコーツツールで補ってもらうことができると思います。

LMS との連携

Zoom.usのLMS連携機能を使うとどういうことができるかを調べています。

Zooms.us で LTI Key の発行

Zoom.us は LTI に対応しています。LTI連携を使用するには、Zoomsの Web でサインインし、マーケットプレイスからLTIモジュールを有効化します。

マーケットプレイス
https://marketplace.zoom.us

マーケットプレイス - LTI pro
https://marketplace.zoom.us/apps/f8JUB3eeQv2lXsjKq5B2FA

LTI pro の画面右上に「Pre-approve」というチェックボックスがあります。これをONにするとインストールボタンを押せるようになります。

「Manage」タブの「Configuration」セクションで「Configure」ボタンを押すと、現在設定しているアカウントに対してLTIで接続するための LTI Key を管理する画面が表示されます。

「+Create a new credential」ボタンを押してキーを生成すると、以下の3つの値が生成されます。

  • LTI URL
  • OAuth Redirect URL
  • LTI Key
  • LTI Secret

WebClass に LTI Key の登録

WebClass は LTI 1.1 に対応しています。LTI 連携オプションが有効になっていると、WebClass のシステム管理者のメニュー「システム管理」の中に「LTIツール設定」があります。

この画面を開きて、先ほど確認した Zooms.us のLTI キーを追加します。

  • ツール名:Zooms.us LTI pro
  • ツールURL :LTI URL
  • コンシューマ鍵:LTI Key
  • 秘密鍵:LTI Secret

コースで Zoom.us に接続する教材の追加

コース管理者でログインします。教材作成の画面を開くと、「LTIツール」という項目があります。

LTIツールを選び、教材作成画面で「利用可能ツール」からZoomを選択します。

この教材を保存して開くと、教材を開いた画面の中でZoomの会議一覧画面が表示されます。

「Schedule a New Meeting」ボタンで会議を追加します。また、会議を作成すると案内用のURLも取得できます。

このURLを控えておき、例えばコースのタイムラインに書き込んでおくと良いと思います。

学生がこの教材を開くと、ミーティングの作成はできませんが、用意してあるミーティングに参加することができます。

学生がZoomを開く

WebClass上に用意したZoom連携教材を学生が開くと、Web画面経由でZoomのアプリケーションが開きます。実際に参加するためには、学生がアプリをインストールしてアカウントを持っている必要があります。

この様子は、こちらの動画で確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=vFhAEoCF7jg&list=PLKpRxBfeD1kEM_I1lId3N_Xl77fKDzSXe&index=23

調査段階での不明事項

ここでは個人のBasicアカウントでLTI連携設定をしましたので、LTI連携教材を作成する時、LTIキーを生成したメールアドレスが設定された教員ユーザでなければ、Zoomsの会議一覧画面を開くことができません。簡易の検証のため、教員ユーザになる複数のZoomsアカウントでそれぞれLTIキーを生成し、個別にシステム管理者画面で設定しました。

ただし、学生はメールアドレスの設定がなかったとしても、Zoomsの会議の一覧を開いて、会議に参加しようとするところまで進めます。

組織アカウントや教育アカウントで設定したときの細かな違いはまだ検証できていません。

Ref

Getting Started with LTI Pro - Zoomappdocs
https://zoomappdocs.docs.stoplight.io/lti-pro-v2/welcome/getting-started

LTI Pro is now available in the Zoom Marketplace
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/201363333-Getting-Started-with-LTI

Zoom for education
https://zoom.us/education

LTI/LMS Systems - Zoom Help Center
https://support.zoom.us/hc/en-us/sections/200305523-LTI-LMS-Systems

Zoom - Youtube
https://www.youtube.com/channel/UC2SxmE4C-KAQuHaEfHVymgQ