識別しやすいデザイン

今のWebClassの画面、人によってはボタンや注意書きを認識しづらいことがあるかもしれません。例えば色覚の認識が難しい人が見たらどんな感じでしょうか。「誰でも扱いやすいように」とは考えて作っていますが、このようなアクセシビリティに対して具体的な配慮まではできていませんでしたので、調べています。

総務省 みんなの公共サイト運用ガイドライン

アクセシビリティを取り扱うにあたって、1つの参考資料となるのがこちらのページです。

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/b_free/guideline.html

こちらは日本の公共機関向けにWebサイトのバリアフリー化を目指すべくまとめられたサイトになっています。具体的なガイドラインとしては「JIS X 8341-3:2016」を参照していますが、その中身は WCAG 2.0 とほぼ同じです(後述)。

国や地方の公共団体等に向けて調査報告や講習会の案内などがありますが、私たちとして興味を持ったのはそれを飛び越して最後の方、「障害者のウェブページ利用方法の紹介ビデオ」です。

どんな人を想定して作るか、とても重要なことではありますが、視覚・色覚は自分の感覚にどうしてもイメージが引きずられてしまいます。OSについているアクセシビリティ支援ツールも使ったことはなかったので、実際に使われている様子をイメージするのに助けになりました。

Web Content Accessibility Guideline

先ほどの総務省のページにもリンクがありますが、「Webアクセシビリティ基盤委員会」(https://waic.jp )というWebサイトで「JIS X 8341-3:2016」の情報がまとめられています。10月17日にはセミナーも開催されていたようですね。

こちらには JIS X 8341-3:2016 に加えて、元になっている WCAG 2.0 の翻訳も掲載されています。

クイックリファレンスを見ると、対応項目に加えて、それぞれレベル、詳細な解説などが対応づけられています。例えば「1.4.3 コントラスト (最低限) レベル AA」を見ると、「テキスト及び文字画像の視覚的提示に、少なくとも 4.5:1 のコントラスト比がある。」と、具体的な基準値も示されています。

具体的な観点と基準があることは、実装して検査する上で重要と思います。

カラーユニバーサルデザイン

色に関しては、NPO 法人 カラーユニバーサルデザイン機構(https://www2.cudo.jp/wp/ )で「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット」というのが公開されています(http://www2.cudo.jp/wp/?page_id=1565

これは、色のみ分けにくい人であってもある程度見分けやすい色の組み合わせをまとめたカラーパレットです。カラーパレットは塗装用、印刷用、画面用の3パターンに対応していて、利用のためのガイドブックもPDFで公開されています。

ガイドブックのFAQによると、色の識別が難しい人と一口にいっても、それぞれ見分けにくい色、もしくは同じ色に見えてしまう色はそれぞれ異なるそうです。したがって、このカラーパレットは完全なパターンというわけではなく、できるだけ多くの人にとって比較的見分けやすい色なのだそうです。

このカラーパレットを使うかどうかはともかく、カラーパレットの作成経緯を少しでも知れたのは、私たちの今後の検査でも参考になるかと思いました。

チェックツール

先ほどれにあげた、WCAG 2.0 の「テキスト及び文字画像の視覚的提示に、少なくとも 4.5:1 のコントラスト比がある。」という項目を満たしたか確認するには、どうしたらいいのでしょうか。コントラスト比については、こちらの Web ページで WCAG 2.0 の基準も踏まえて色の選び方が適切か確認できるようです。

https://lab.syncer.jp/Tool/Color-Contrast-Checker/

また、総務省のページにリンクがありますが、総務省は「みんなのアクセシビリティ評価ツール:miChecker」というのを提供しているようです。

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/b_free/michecker.html

Firefox にも、開発者ツールにアクセシビリティチェックツールが搭載されています。開発者ツールを開き、「Accessibility」のタブを開いて有効にすると動きます。Datapacific のホームページで試しにコントラストチェックをしてみましたが、NGが出ていました。

Firefox accessibility check

さらには、視力や色覚が弱い人の視界を再現させてみることができるブラウザエクステンションも Chrome にあります。

https://chrome.google.com/webstore/detail/chromelens/idikgljglpfilbhaboonnpnnincjhjkd

今後

いきなり WCAG2.0完全対応!とはいかないので、まずは最初に対応させる項目をピックアップした後、チェック=>対応の具体的なノウハウを確立して開発サイクルに組み込みたいと思います。

修学カルテに外部評価機能を追加しました

修学カルテは、学生の定期的な振り返りと成果物の蓄積を通して、成長を客観的に示すことができる機能です。振り返り等の入力フォームを自由にカスタマイズできる点が大きな特徴です。
機能の詳細はこちらで確認できます。自分の環境で利用できるか調べる方法はこちらです(学習記録ビューア管理者である必要があります)。

今度リリースするWebClass v11.7に同梱される修学カルテには、外部評価機能が追加されています。これは、WebClassアカウントを持っていない学外の人に学生のカルテを公開し、内容を確認してもらったり、アドバイザーとしてコメントをつけてもらったりすることができる機能です。

学生が自身で公開設定を行います。アクセス用URLが生成されますので、URLとパスワードを外部評価者に伝えます。
外部公開設定
外部公開設定
外部公開設定

外部評価者が伝えられたURLにアクセスし、パスワードを入力すると、学生が公開したカルテを閲覧できます。
外部評価

WebClassアカウントを持っていない人も評価者にできることで、修学カルテを利用できる範囲がさらに広がると思います。ぜひ活用してみてください。

  • 外部評価するには、あらかじめカルテXMLで外部評価機能が有効になっている必要があります。こちらで紹介しているように、allow-external-login 属性を"true"にしてください。

STOP

こんにちは。福岡です。

この夏のアップデートパッチは7月31日のリリースを予定していましたが、テストのやり直しが発生したため、少し送れて8月のお盆前を予定しています。

WebClassの年2回のリリースでは機能全体の検査をしています。だいたい1ヶ月くらいの期間をつかっていますが、その間に見つかったバグの修正などを反映したバージョンに差し替えるため、期間中には検査対象のバージョンや環境を変えて複数回テストをします。

今回はテストターゲットとして、拡張機能の開発途中のブランチで自動生成されたパッチを誤って選んでしまいました。そのままテストを開始してしまっていたため、テストターゲットを選び直してやり直しとなってしまいました。

リリーススケジュールは社内のいくつかのスケジュールとも関係していたため、遅れが出るのは私たちとしても痛いのですが、その中でも幸いと思っているのは「STOP」ができたことです。

投入した何かがあると、どうしても取り返したくなります。そのために、続行したり、ちょっとした調整で済ませようとします。それで済むこともあるとは思いますが、「どうも進み方がおかしいぞ?」と思った時は、手を止めて仕切り直しをする勇気が必要と思います。スタッフも受け入れて、テストのやり直しも進めてくれています。

EDIX 2019 東京展に出展しました

時間が空いてしまいましたが、私たち日本データパシフィックは第10回 教育ITソリューションEXPO EDIX出展していました。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。直接お会いする機会が持てて嬉しかったです。

出展社は430社、来場者数は30000名程と、例年通り大盛況だったようです。お話させていただいた方も様々で、大学・高校、専門学校や企業の、先生もいればシステム導入を検討中の立場の人もいました。
WebClassはクラウド環境によるサービス提供にも力を入れていて、現在のユーザー様は大学や高専が多いですが、例えば企業の研修等にも社内教育の基盤としてご利用いただけたらと、そういう話もしました。
「データパシフィックさんの教材の評判が良くて、もっと種類を増やそうと考えている」と言われ、資料を持ち帰って頂いたお客様もいました。こういった声は本当に励みになります。ますますご愛顧いただけるよう精進していきます。

今後も様々な声を伺い、これからの教育にフィットした提案をしていきたいと思います。

個人的な反省点としては、英語でも弊社製品をアピールすることができるようになることです... 😂

[学習記録ビューア] 組織管理権限を引き渡すことできるようになります

今日は一部の人に刺さるであろう新機能の紹介をします。学習記録ビューアの組織管理権限を、学習記録ビューア システム管理者から他ユーザーに引き渡すことできるようになりました!これまではシステム管理者が組織を一元管理するしかなかったのですが、一部の組織の管理をその組織専任の監督に任せてしまうようなことが可能です。

運用例

教職過程コースを履修している学生に、活動記録と自己評価をさせる、教職履修カルテ プラグインを利用している場合。

管理者は上位組織(上図の「教職履修カルテ」)で全体を管理しています。指導教員が各学年ごとの組織(上図の「1年生」等)で、担当する学年の学生にアドバイスしています。こういう場合、指導教員に、担当する学年の学生の追加・削除を行って欲しいことはままあると思います。

そこで、各学年の指導教員に、担当する組織で、今回実装された「組織管理」権限を付与します。

すると、「組織管理」権限を付与された指導教員は、担当する組織で、メンバーの変更や権限設定を行うことができるようになります。

このように、現場の人に権限を渡して一部の作業を任せてしまうことで、学習記録ビューア システム管理者が全てを管理する必要がなくなり、お互いに仕事がやりやすくなるかもしれません。ぜひ有効に活用してみてください。

「組織管理」権限は、学習記録ビューア v4.2 でご提供予定です。後ほどマニュアルで詳しい使用方法をご案内します。