Chrome 83

Chrome 83 が5月19日にリリースされました。少しレビューが遅れました。

Chrome 83 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。
https://www.chromestatus.com/features/schedule
今回の変更点のうち WebClass に影響があるものは少ないです。

Pickup for WebClass

display プロパティの以下のキーワードが button タグで機能するようになりました。

  • inline-grid
  • gird
  • inline-flex
  • flex

WebClass でも flex でレイアウトしている画面がありますが、調査した結果、影響はありませんでした。

今後の Chrome のリリースについて

次回は 7/14 のリリース予定です。
https://www.chromestatus.com/features/schedule
その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。
https://webclass.jp/documents/system-admin/browser-releases

Firefox 77

Firefox Desktop Browser 77 が6月2日にリリースされました。

Firefox 77 Relase note

Firefox 77 release note
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/77.0/releasenotes/

Firefox 77 release note for developers
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Firefox/Releases/77

Site compatibility
https://www.fxsitecompat.dev/en-CA/versions/77/

Pickup for webclass

JPEGがExif情報に従って回転して表示されるようになった

Chromeでは先行してExifの回転情報が優先されるようになっていたそうなので、ChromeとFirefoxで表示されるJPEGの向きが異なることがある状況だったのかもしれません。WebClassにアップロードした画像の向きがおかしい場合は、Exif情報を確認してみるといいでしょう。

HTML<input> <textarea>タグのmaxlength属性を使用している入力欄に、その長さを超える文がペーストされた時に、過剰分が自動削除されないようになった

WebClassの画面では、少なくとも、アカウント情報パスワード入力欄に影響していることが分かっています。maxlengthを超えた文字列をペーストすると画面表示がおかしくなります。その他の画面への影響とあわせて対策を検討しているところです。

2020/6/9 追記

アカウント情報画面以外には特に影響ないことを確認しました。

今後の Firefox のリリースについて

https://wiki.mozilla.org/Release_Management/Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

https://webclass.jp/documents/system-admin/browser-releases

Firefox 76

Firefox Desktop Browser 76 が5月5日にリリースされました。

Firefox 76 Relase note

Firefox 76 release note
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/76.0/releasenotes/

Firefox 76 release note for developers
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Firefox/Releases/76

Site compatibility
https://www.fxsitecompat.dev/en-CA/versions/76/

Pickup for webclass

WebClassの利用する機能で特に変わるところはありません。

Others

パスワード管理機能が強化されました。
https://blog.mozilla.org/firefox/trust-firefox-with-your-passwords/

Picture-in-Pictureで表示された動画をダブルクリックでフルスクリーン表示するようになりました。

Picture-in-Picture自体はFirefox 71から搭載されています。WebClass画面でも、以下のように動画の右に青いボタンが表示されます。

ボタンをクリックすると以下のように独立したウィンドウで動画が表示されます。

今後の Firefox のリリースについて

Firefox 77 および Firefox ESR 68.9 のリリース予定は 2020-06-02 になっています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

https://webclass.jp/documents/system-admin/browser-releases

Firefox 74のリリース時にTLS 1.0 と TLS 1.1 を使用しているWebサイトが開けなくなったと書きましたが、その後この変更は取り消されたようです。
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/74.0/releasenotes/

撮影した講義動画をWebClassで公開する方法

本日リリースしたWebClass v11.8.2で、以下の変更があります。

HLS_OPTIONが有効の環境で、資料やテストの取り込みファイルとしてMOV(H.264)形式の動画ファイルをアップロードした際に、ストリーミング配信(HLS)するようにしました。

この変更によって、iPhoneやiPadで撮影した撮影した動画をそのままWebClassに載せてストリーミング配信することができるようになります。そこでこの記事では、具体的な動画の公開手順を解説します。

ただし、以下で詳細を説明しますが、動画のサイズには注意が必要です。制限があるため、自身の環境で動画配信を実現できるかよく確認してください。

前提

注意点

一度にアップロードできる動画サイズには制限があり、上限は学校によって異なります。試しに手元のiPadで撮影した1分の動画は15MB程になりました。15分で225MB、30分で450MB程になる計算です。適時分割しないとアップロードできないかもしれません。

また、サーバーの容量に限りがあるため、大量の動画を一気にアップロードすると問題になることがあります。

動画公開手順

ここでは、iPadで動画を撮影し、そのままWebClassにアップロードすることにします。Androidでも基本的な操作は同様です。

1. 動画を撮る

iPadで講義を撮影します。

授業動画

  • iPadやiPhoneを縦向きにした状態で動画を撮ってWebClassにアップロードすると、90度傾いた状態で配信されてしまう問題があることが分かっています。横向きで動画を撮影してください。

2. WebClassにログインする

iPadのブラウザSafariを開き、自校のWebClassのページを開きます。

3. 自分のコースを開く

参加しているコースから、動画を公開したいコースを選んで開きます。

参加しているコース一覧

4. 動画資料を作成する

[教材を作成する]ボタンを押します。

教材作成ボタン

教材の種別を選択する画面が表示されます。「資料」を選びます。

資料のタイトルを入力します。

[資料作成: ページ編集]ボタンを押します。

資料の内容を編集する画面が表示されます。
下のイメージのように、画面右上あたりのエリアをスクロールして、「取り込みファイル」の欄を探します。[ファイルを選択]ボタンを押します。

撮影済みの動画を選ぶために、「フォトライブラリ」を選びます。

「ビデオ」を選びます。

保存されている動画から、公開したい動画を選んだ後、「完了」を押します。

「使用」を押します。

[変更を保存して終了]ボタンを押します。

動画資料が作成できました。

5. 動作確認する

ちゃんと再生できるか確認してみましょう。作成した動画資料を選びます。

画面右に動画が表示されます。矢印を押して動画が再生されればOKです。

その他、操作等で分からないことがあれば、先生向け資料を公開していますのでご利用ください。

修学カルテに外部評価機能を追加しました

修学カルテは、学生の定期的な振り返りと成果物の蓄積を通して、成長を客観的に示すことができる機能です。振り返り等の入力フォームを自由にカスタマイズできる点が大きな特徴です。
機能の詳細はこちらで確認できます。自分の環境で利用できるか調べる方法はこちらです(学習記録ビューア管理者である必要があります)。

今度リリースするWebClass v11.7に同梱される修学カルテには、外部評価機能が追加されています。これは、WebClassアカウントを持っていない学外の人に学生のカルテを公開し、内容を確認してもらったり、アドバイザーとしてコメントをつけてもらったりすることができる機能です。

学生が自身で公開設定を行います。アクセス用URLが生成されますので、URLとパスワードを外部評価者に伝えます。
外部公開設定
外部公開設定
外部公開設定

外部評価者が伝えられたURLにアクセスし、パスワードを入力すると、学生が公開したカルテを閲覧できます。
外部評価

WebClassアカウントを持っていない人も評価者にできることで、修学カルテを利用できる範囲がさらに広がると思います。ぜひ活用してみてください。

  • 外部評価するには、あらかじめカルテXMLで外部評価機能が有効になっている必要があります。こちらで紹介しているように、allow-external-login 属性を"true"にしてください。