Firefox 130

Firefox 130 が 9月3日にリリースされました。

Firefox 130 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした。

気になる変更点

Firefox Labsが追加

今回のアップデートで、 Firefoxの実験的な機能を試すことができる「Firefox Labs」が追加されました。

settings > Firefox Labsでアクセスできます。

現在は、

  • AI chatbot
  • Picture-in-Picture: auto-open on tab switch
  • Address Bar: show results during IME composition

の3つの実験的な機能が使えるようになっています。

AI chatbotを選択すると、どのchatbotを使用するか選択できるようになります。
ChatGPTを選択すると右側にChatGPTのページが表示されます。

新機能が手軽に試せる面白いアップデートだと思います。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 10月 1 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 125

Google Chrome 125 の安定版が5月8日にリリースされました。

Chrome 125 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-125

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

RegExp duplicate named capture groups & RegExp modifiers

正規表現マッチングの機能が強化されました。

  1. 一つのマッチングケース内で同じ名前付きキャプチャグループを使えるようになりました。
    これにより以下のような記述が可能になります。
    str.match(/(?[0-9]{4})-[0-9]{2}|[0-9]{2}-(?[0-9]{4})/)
  2. 正規表現修飾子は、imsフラグをパターン内で局所的に変更できるようになりました。この機能は以下のように使えます。
    const re2 = /^(?i:[a-z])[a-z]$/;

JavaScriptの正規表現マッチングは記述に柔軟性がなく、使いづらいと思っていたので、このアップデートである程度は使いやすくなるのではないかと期待しています。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年6月5日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 122

Google Chrome 122 の安定版が2月14日にリリースされました。

Chrome 122 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-122

Pickup for WebClass

Interoperable mousedown event cancellation in iframe

iframe内のマウスポインタがドラッグされたままiframeの外に出て、mousdownイベントがキャンセルされた際の例外処理が変更されました。

変更前:mousemoveイベントとmouseupイベントが外側のフレームに送信される
変更後:mousemoveイベントとmouseupイベントをiframeに送信する

これはChromeがWebkitやMozillaと異なる処理をしていたためです。この変更によりWebkitやMozillaと同じ処理になります。
リンク:https://chromestatus.com/feature/5083240891416576

WebClassの処理に大きな影響を与える変更ではありませんが、変更前の処理で認識していた方は注意が必要です。

気になる変更点

Storage Buckets API

このAPIによって、デバイス内のストレージを分割された保存領域である「bucket」によって管理できるようになります。

これまではサイトによって保存されたデータを永続化するか削除するかの2つの選択肢しかありませんでしたが、バケットごとに削除の制御が可能になります。

bucketに優先順位を付け、ディスク容量が不足した場合に優先度の低いバケットを削除するなど、実践的なストレージ管理ができるようになります。

Storage Buckets APIの詳細:https://wicg.github.io/storage-buckets/explainer

これまでできなかった細かいストレージの管理を可能にする面白い機能ですが、Chromeが開発した機能であり、他のブラウザには実装されていません。しかし、他のWeb developersも肯定的な意見を示しており、今後対応する可能性は十分にあると考えます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年3月13日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 122

Firefox 122が 1月23日にリリースされました。

Firefox 122 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更点

LargestContentfulPaint APIのサポート

LargestContentfulPaint APIがサポートされるようになりました。

ページの読み込みが1秒遅くなるだけでも、サイトを離れる確率は上昇すると言われ、ページの表示速度はWebサイトにとって重要な問題です。

このAPIを利用することでユーザーがウェブページを読み込む際に表示される最大の画像またはテキストの描画に関するタイミングを取得できるようになります。

このAPIを使って、視覚的効果の高い大きな画像やコンテンツの読み込み速度を監視し、遅くなっている場合は改善することで、よりユーザの使いやすいWebサイトの運営が可能になると思います。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 2月 20 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 120

Google Chrome 120 の安定版が11月29日にリリースされました。

Chrome 120 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-120/

Pickup for WebClass

今回の変更の中に、WebClassに影響があるものはありませんでした。

気になる変更点

CSSがValue and Units Module Level 4で定義された以下の指数・対数関数に対応します。

  • 累乗を計算するpow()
  • 平方根を計算するsqrt()
  • 各引数の二乗の合計値の平方根を計算するhypot()
  • 対数を計算するlog()
  • 自然対数の累乗を計算するexp()

これらの関数を利用すればより複雑な表現が可能になりそうです。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年01月17日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。