Chrome 132

Google Chrome 132 の安定版が1月14日にリリースされました。

Chrome 132 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/release-notes/132?hl=ja

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

File System Access API

File System Access API によって、これまでネイティブアプリ上でしか行えなかったファイルを直接扱うという操作を Web アプリでも行えるようになります。

これまでは、ブラウザ上でローカルファイルを編集する場合、毎回ユーザーにファイルを選択してアップロードしてもらう必要がありました。編集完了後も「ダウンロード」扱いで別ファイルとして保存されるため、元のファイルを書き換えることができませんでした。ですが、File System Access APIによって、一度ユーザが編集したいファイルを選択すれば、そのファイルをWebアプリ上で直接開いて操作し、上書き保存できるようになります。さらに、もう一度編集したい時は「最近開いたファイル」からすぐに開くことができるので、操作が簡略化されます。

つまり、ドキュメントや画像を編集するようなWebアプリが、ペイントやメモ帳、Wordに近い使用感で使えるようになるということです。ユーザ体験を大きく変える機能なので、なかなか面白いと感じました。

現在、ブラウザごとに機能の対応状況にはばらつきがあるようです。

詳しくは以下のドキュメントをご覧ください。

https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/File_System_API#%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%81%AE%E4%BA%92%E6%8F%9B%E6%80%A7

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2025年2月4日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 133

Firefox 133 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

他のデバイスのタブを表示するためのサイドバーを、タブオーバービューメニューから開くことができるようになりました。

スマホやPCからのタブをお互いのデバイスで開く機能は他のブラウザにもありますが、Chromeと比べるとクリック数が少なくなるので、頻繁に複数のデバイスを持ち替える方はFirefoxの方が便利になったかもしれません。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 1月 7 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 131

Google Chrome 131 の安定版が11月6日にリリースされました。

Chrome 131 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/chrome-131-beta

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

Summarizer API と Translator API

GoogleのLLMを活用したAPIがChrome129に続き追加されました。これらのAPIはローカルにダウンロードされたモデルを使用して、ページの要約や翻訳などの機能を提供します。開発者は、独自のLLMを用意する必要がなく、簡単に高性能なLLMを使ったwebサービスを提供できるようになります。一方で、ローカルにモデルをダウンロードする必要があるため、現在のところパソコンのみにしか対応していない点に注意が必要です。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2025年1月8日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 132

Firefox 132 release note

Firefox 132 が 2024年10月29日にリリースされました。

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

JavaScriptの正規表現における?ims-ims: 修飾子をサポート

Firefox132にて正規表現における新たな修飾子がサポートされました。

この修飾子を使うと、正規表現の特定部分において ims フラグを有効・無効化して正規表現の挙動を調整できます。

(?flags1-flags2:pattern) という構文であり、flag1には有効化したいフラグを、flag2には無効化するフラグを書きます。

  • iフラグ:大文字小文字を区別しないモードとする
  • mフラグ:入力の境界指定子 ^$ の動作を変更し、各行の先頭や末尾にもマッチするようにする
  • s フラグ: ワイルドカードの . 文字が改行文字も含めた任意の文字にマッチするように変更する

例えば、以下のようにWebClassという文字列にだけ大文字・小文字のパターンを区別するように設定できます。

const pattern1 = /WebClass is an LMS/i;

console.log(pattern1.test("webclass is an LMS")); // true
console.log(pattern1.test("WebClass is an LMS")); // true

const pattern2 = /(?-i:WebClass) is an LMS/i;

console.log(pattern2.test("webclass is an LMS")); // false
console.log(pattern2.test("WebClass is an LMS")); // true

この機能はChromeとEdgeでは先にサポートされていて、Safariではサポートされていません。

参考:https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Regular_expressions/Modifier

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 11月 26 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 130

Google Chrome 130の安定版が 10月9日にリリースされました。

Chrome 130 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-130

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年11月6日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。