Firefox 130

Firefox 130 が 9月3日にリリースされました。

Firefox 130 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした。

気になる変更点

Firefox Labsが追加

今回のアップデートで、 Firefoxの実験的な機能を試すことができる「Firefox Labs」が追加されました。

settings > Firefox Labsでアクセスできます。

現在は、

  • AI chatbot
  • Picture-in-Picture: auto-open on tab switch
  • Address Bar: show results during IME composition

の3つの実験的な機能が使えるようになっています。

AI chatbotを選択すると、どのchatbotを使用するか選択できるようになります。
ChatGPTを選択すると右側にChatGPTのページが表示されます。

新機能が手軽に試せる面白いアップデートだと思います。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 10月 1 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 128

Google Chrome 128 の安定版が8月20日にリリースされました。

Chrome 128 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-128?hl=ja

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

Bulit-in AI

大規模言語モデルであるGemini Nanoがchromeに組み込まれ、ローカルで実行することできるようになりました。(大規模言語モデル:膨大なデータを基に、文章の意味や文脈を理解して適切な文章を生成できるAI技術。たとえば、ChatGPTなど)

これによって、サーバーとの通信なしでAIを動かすことができるので、プライバシー性が高い情報を外に漏らさずにAIの力を借りることができます。また、多くのAIサービスではAPIを使用すると料金が発生しますが、そのコストも無くなります。

ローカルで利用できるLLMは今までもありましたが、どれもユーザがデバイスに合わせた環境構築をする必要がありました。しかし、ブラウザに組み込まれるということは、それが不要になります。開発者が気軽にAI機能を提供できる時代が近づいてきていると感じました。

まだ実験的な機能なので設定の有効化が必要ですが、stable版でも試すことができます。

使い方などは以下の公式ドキュメントをご参照ください。

https://docs.google.com/document/d/1VG8HIyz361zGduWgNG7R_R8Xkv0OOJ8b5C9QKeCjU0c/edit

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年9月17日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 129

Firefox 129 が 8月6日にリリースされました。

Firefox 129 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Firefox ESR も Firefox ESR 115 から Firefox ESR 128 にアップグレードとなります。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 9月 3 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 127

blog

Google Chrome 127 の安定版が2024年7月17日にリリースされました。

Chrome 127 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更

CSS font-adjust

新しいCSSプロパティfont-size-adjust に対応するようになりました。(FireFoxでは先行して対応) これにより、フォントに依存せずに文字の大きさを整えることができます。

今までは、フォントによって指定したサイズが同じでも、見え方が異なっていました。これは、大文字を基準に大きさが決定されていたためです。

今回の変更により、文字の大きさの基準が小文字になるため、以前と異なり、どのフォントを使用しても、文字の大きさが変わらずに見ることができます。

この変更により、フォントごとに文字のサイズの見え方を気にせずに使用することができるようになります。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 2024年8月14日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 128

Firefox 128が 7月9日にリリースされました。

Firefox 128 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした。

気になる変更点

CSS:contentプロパティがalt textに対応

今回のアップデートで、 contentプロパティにalt text(alt属性)を適用出来るようになりました。

これにより、疑似要素内でレンダリングされるコンテンツにもalt textを指定することができます。

alt txtは検索エンジンや音声読み上げに活用されます。

contentプロパティにalt textを付与するには以下のように行います。

<a href="https://www.mozilla.org/en-US/">Mozilla Home Page</a>
a::before {  content: url("https://mozorg.cdn.mozilla.net/media/img/favicon.ico") /
    " MOZILLA: ";
   }

実際にデベロッパーツールのAccessibilityタブで、alt属性が適応されているか見てみましょう。

アクセシビリティタブでimageタグに:MOZILLAという名前がついている画像

imageタグがMOZILLA:という名前になっていますね。

詳しくは以下を参照してください。

https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/CSS/content

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 8月 6 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。