Chrome 89

Chrome 89 が3月4日にリリースされました。

Chrome 89 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://www.chromestatus.com/features/schedule

今回の変更点のうち WebClass に関係があるものは以下の通りです。

Pickup for WebClass

<summary> タグの display プロパティの default が 'block' から 'list-item' へ変更

<summary> タグでの CSS である display プロパティの値のデフォルト値が 'block' から 'list-item' へ変更されました。 WebClass で挙動の検証を行なった結果、影響はありませんでした。

noopener を用いてウィンドウを開いたとき sessionStorage を持って開かないように

noopener で指定してウィンドウを開く際に、setssionStrage を空にしてウィンドウが開くようになりました。 WebClass で sessionStrage を用いて処理を行うことはありませんので、影響はありません。

今後の Chrome のリリースについて

次回は 4/13 のリリース予定です。
https://www.chromestatus.com/features/schedule
その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。
https://webclass.jp/documents/system-admin/browser-releases

Firefox 86

Firefox Desktop Browser 86 が1月26日にリリースされました。

Release notes

Firefox 86 release notes

Firefox 86 release notes for developers

Pickup for WebClass

Total Cookie Protection に Strict Mode が追加された

Cookie を使用したユーザートラッキングを防止するための設定の一つで、ユーザーが任意に設定することで有効になります。Strict Mode でも WebClass の動作に影響ありません。

今後の Firefox のリリースについて

次回のリリースは2021年3月23日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 88

調査が遅れました。Chrome for Desktop 88 が 1月19日にリリースされています。

Chrome 88 Release note

以下に主な変更点の情報が記載されています。

https://www.chromestatus.com/features/schedule

Pickup for WebClass

target="_black" を指定している場合、 rel="noopener" がデフォルトで指定されているとみなされるようになった

Firefox 79 と同様の変更です。

Flash サポート終了

今後のリリース

次回のリリースは 2021年3月2日 に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 85

Firefox Desktop Browser 85 が1月26日にリリースされました。

Release notes

Firefox 85 release notes

Firefox 85 release notes for developers

Pickup for WebClass

Adobe Flash のサポート終了

このバージョンから Flash はサポートされなくなります。他の最新ブラウザも軒並みサポートを終了しており、Flash に依存しているコンテンツやシステムを使用している場合は、別の技術に移行しなければなりません。

HTML <menuitem> 要素の廃止

WebClass では使用していないことを確認したため影響ありません。

今後の Firefox のリリースについて

次回のリリースは2021年2月23日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

中国の鉄道機関が Flash に依存していたため運営がストップしてしまったというニュースがありました。技術の動向を追い続けないと思わぬタイミングで足元をすくわれかねませんね。

PhpStorm で Update Project 時に Merge するか Rebase するか

以下の説明は、PhpStorm に限らず、JetBrains の IDE なら同様のはずです。

PhpStorm で Git プロジェクトを扱っていると、リモートの変更を取得するために、Update Project ボタンを押しますよね。以下のように、Merge incoming changes into the current branchRebase the current branch on top of incoming changes のどちらかを選択しなければなりませんが、意味を知った上で選んでいますか?

Update Project

CLI から Git を使わず、IDE からのみ Git を操作していると、Rebase を知らない人もいるかもしれません。そういった初心者向けに説明します。

前提

コミットログが以下のような状態になっているとします。

ローカル master で一つコミット(一番上)したタイミングです。origin/master からはコミット一つ分進んでいます。

変更を Push する前に、Update Project したい。しかし実は、別の開発者が一つコミットをリモートに Push 済みだったとします。

Update Project 時に Merge ... を選んだ場合

Update Project 時に Merge ... を選んで OK を押しました。コミットツリーは以下のようになります。

Merge

別開発者が行ったリモートのコミットが最後にマージされ、マージコミットが作成されています。

Update Project 時に Rebase ... を選んだ場合

Update Project 時に Rebase ... を選んで OK を押しました。コミットツリーは以下のようになります。

Rebase

自分が最後に行ったコミットが一番後ろに付け足される形になりました。この時、マージコミットは作成されません。Rebase の方がコミットログがシンプルになることが分かると思います。

Merge と Rebase どちらを選ぶか?

コミットログのシンプルさが保たれるのは Rebase です。基本的に Rebase を選んでいいと思っています。

ただ、上記で説明した違いについては知っておくべきです。何か起こった時に対処するには、コミットログから過去を正確に知る必要があります。また、Git 自体の理解も重要です。全ての Git 操作を PhpStorm 上から行うことはできません。特にこの記事に書いてあることを知らなかった方は git rebase コマンドについて知らないことが多いかと思われます。よく使うことになるはずですので、是非調べてみてください。