Firefox 127

Firefox 127 が 6月11日にリリースされました。

Firefox 127 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更点

パスワードマネージャーの利用にOSのサインインを要求することが可能になりました

MacOS と Windows での保護を強化するために、Firefox パスワードマネージャーの about:logins ページで保存されているパスワードにアクセスして入力する際に、端末のサインイン (オペレーティングシステムのパスワード、指紋、顔認証、音声ログインなど) を要求することができます。

ブラウザ右上の設定からPasswordsを押下するとabout:loginsページに飛べます。

ここでは保存したパスワード一覧を確認できます。

また同じく設定からSettings>Privacy&Security>Passwordsから「Require device sign in to fill and manage passwords」にチェックを入れるとOSのサインインの要求の設定がされます。

仕事上ではスクリーンロックを使用しているのでこのような機能は実用性があまりないかもしれませんが、普段使いで心配な方は使ってみるといいかもしれません。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 7月 9 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 126

Firefox 126 が 2024年5月14日にリリースされました。

Firefox 126 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、特にWebClassに影響のある変更はありませんでした。

気になる変更点

MathMLで数学的な演算子(例:+, =, <など)を垂直方向に中央揃えにする自動調整機能の廃止

WebClassの教材でも利用できる数式を記述できるMathMLのレンダリング仕様の変更がありました。こちらの変更は自動調整機能によりレンダリングの問題が生じることにより廃止されたようです。

こちらの変更について、気になったので調査してみました。

Firefox126ではabout:configmathml.centered_operators.disabledをtrue・falseとすることで機能の無効化・有効化をすることができます。

スクリーンショット 2024-05-23 12.30.42.png

こちらの設定によるレンダリングの違いについてWebClassの資料教材を使って確認してみました。

自動調整機能がオンの時

スクリーンショット 2024-05-23 12.22.15.png

自動調整機能がオフの時

スクリーンショット 2024-05-23 12.22.42.png

見た目上は変わりが無いですね。

しかしながら、自動調整機能がオンになっていると選択した際にプラスの文字が消えてしまうなど、やはりなんらかのレンダリングの問題が生じているようです。

スクリーンショット 2024-05-23 12.26.29.png

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 2024年6月11日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 125

Google Chrome 125 の安定版が5月8日にリリースされました。

Chrome 125 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-125

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

RegExp duplicate named capture groups & RegExp modifiers

正規表現マッチングの機能が強化されました。

  1. 一つのマッチングケース内で同じ名前付きキャプチャグループを使えるようになりました。
    これにより以下のような記述が可能になります。
    str.match(/(?[0-9]{4})-[0-9]{2}|[0-9]{2}-(?[0-9]{4})/)
  2. 正規表現修飾子は、imsフラグをパターン内で局所的に変更できるようになりました。この機能は以下のように使えます。
    const re2 = /^(?i:[a-z])[a-z]$/;

JavaScriptの正規表現マッチングは記述に柔軟性がなく、使いづらいと思っていたので、このアップデートである程度は使いやすくなるのではないかと期待しています。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年6月5日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

FireFox 125

Firefox 125 が 4月16日にリリースされました。

Firefox 125 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更点

FireFox Viewで[open tab]にピン止めされたタブが表示されるようになりました

Firefox Viewとは最近閉じたタブを再び開くのに役立ったり、ほかの端末で開いているタブにアクセスできたりする機能です。タブ一覧の左側を選択することでFireFox Viewを開きます。

またFirefox Viewの[Open tabs]では開いているタブを最近表示した順、タブの並び順で並べ替えられるようになっています。今回のアップデートでFirefox View の [Open tabs] にピン留めされたタブが表示されるようになりました。各ウィンドウにどのページを開いているか把握しやすいと思います。タブのインジケーターも [Open tabs] に追加され、音声ミュートなど各タブの状態を把握でき、別のウィンドウから操作もできるので便利だと思います。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 5月 14 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 124

Google Chrome 124 の安定版が4月16日にリリースされました。

Chrome 124 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/release-notes/124?hl=en

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

WebGPU: ServiceWorker and SharedWorker support

WebGPU のウェブワーカーのサポートが強化され、ServiceWorkerとSharedWorkerの両方をサポートするようになりました。

Service Worker は、WebGPU のオフライン機能とバックグラウンド処理を有効にします。これにより、ユーザーがページを操作していない間も、リソースをキャッシュに保存して計算を実行できる用になります。また、SharedWorkerによって、複数のタブで WebGPU のリソースを共有できるようになりました。

WebGPUの利点は低レベルであるがゆえの性能の高さですが、今回の変更はWebGPUをさらに自由にするものだと感じています。個人的に注目している技術なので、今後の発展も楽しみです。

詳細は以下のリンクをご参照ください。

https://developer.chrome.com/blog/new-in-webgpu-124?hl=en&ref=dailydev#service_workers_and_shared_workers_support

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年5月14日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。