いろんなサービスの稼働状況・障害状況

こんにちは。福岡です

今日ではいろんなクラウドサービスが利用されており、いつも当たり前のように使っているところで突然サービスが止まってしまったりすると、仕事が進められなくて困ったりします。もしくは、動きが変わってしまうこともあります。

WebClass を利用いただいている学校では WebClass もそうですが、実際にはブラウザのアップデートやインターネット回線、遠隔会議システムなど組み合わさって利用されていると思います。

ブラウザのリリース情報とWebClassの対応については こちら で案内しています。

ここでは、他にいくつか、組み合わせて使っていらっしゃると考えられるクラウドサービスの稼働状況を確認できるサイトを列挙しました。

Zoom

Cisco Webex

Microsoft Office 365

Google

こうしたサービス稼働状況はずっと見ていられるわけではないですし、リリースノートも毎回細かく見ていくのはかなり大変です。ですが「あれ?」と思ったときに、こちらのサービス状況を見ると問題切り分けの助けになることもあると思います。

遠隔会議ツールに関する追加情報

こんにちは。福岡です。

こちらでZoomsのLTI連携について調べて書きましたが、学校によっては別の遠隔会議ツールを使っており、質問いただいたり、情報提供をお願いしたりしている状況です。

だんだん整理してまとめていきますが、ひとまず今追加で調べたメモを書いておきます。

Zoom.us はURLを配布する手もあります。連携するメリットは?

・先生はわざわざZoomにログインし直すことなく、WebClassから直接Zoomの会議の管理ができます。WebClass上で他の資料を書いたり案内を書いたりしていて、ツールやアカウントの使い分けが発生しないので楽だと思います。
・WebClassのコースの単位で会議の管理ができます。コースを切り替えれば会議一覧は混じらないので、先生も学生もスケジュール確認しやすいと思います。

Zoom.us とLTI連携してみたんですが、画面が英語です。日本語になりませんか?

残念ながら、Zoom LTI Pro が英語しかまだサポートしていないようです。

Zoom LTI Pro の Release noteがこちらですが、このうち March 2020
(Current Release)の Known Issues の一番最後に記載があります。

https://zoomappdocs.docs.stoplight.io/lti-pro-v2/release-notes

”Changing to another language besides English is currently not supported”

Zoom.us で参加者の確認方法

WebClass経由で学生が会議に入ってくるとき、WebClassからは学生の氏名の情報を送っています。WebClass経由だとその名前が表示されると思いますが、確認中です。

後で参加者が誰だったか確認する場所は「Report」というリンクでありますが、有料プランでないと記録は残らないと思います。

Microsoft Teams と連携できますか?

Microsoft Teams との連携はまだ詳しいことはわかっておらず、WebClass との連携実績
もない状態です。

Microsoft Teams が LTI という教育システム向けの連携機能があるかどうか
については、断片的に手がかりを得ているのは以下となります。

Canvas は Microsoft Teams と連携できるようです。
[1] https://community.canvaslms.com/docs/DOC-18558-microsoft-teams-meetings-in-canvas

この記事で Canvas が Microsoft Teams との連携に使用しているのは、こちらで
提供されている開発ツールを使うようです。

[2] https://github.com/OfficeDev/msteams-app-lms-meetings

[1] によると [2] は LTI 1.3 という規格で連携するようです。
WebClass はLTI 1.1に対応していますが、1.3には対応していません。

[2]の詳細や、[2]がWebClassにも使えるものなのか、他にもやり方があるものなのか、まだ調査中です。

大学の遠隔授業に関する情報

こんにちは。福岡です

国立情報学研究所で、オンライン教育の取り組み関するシンポジウムが行われています。

各学校での事例に加えて、著作権やセキュリティのことについても報告があります。過去の内容もPDF資料及び動画が公開されていますので、参考になるところがあるのではないかと思います。

国立情報学研究所-重要なお知らせー新型コロナウイルス感染症対策に伴うICTを活用したオンライン教育等の取り組みについて

https://www.nii.ac.jp/news/2020/0325.html

Cisco Webex Meeting

こんにちは。福岡です。

遠隔会議ツールの Cisco Webex Meeting を少し試したので報告です。

Zoom.us はこちら。
https://webclass.jp/blog/2020/04/07/zoom-us-教育機関アカウントとのlti連携/

Cisco Webex

Cisco のコミュニケーションツールのシリーズが Webex です。いくつかラインナップがあります。

https://www.webex.com/ja/index.html

小さなチームでの会議であれば Webex Teams が向きます。無償版では3人までのテレビ会議参加に加えてファイル共有ができます。有償版では200名まで対応できます。

一方、よりたくさんの参加者で会議できるのが Webex Meetings です。Webex Meetings は無償で100人まで、有償だと1000人まで参加できます。

さらに大規模になる場合は Webex Events があり3000人までいけますが、授業用途ではここまでは必要ないでしょう。

Cisco Webex Meeting

こちらからアカウント登録できます。

https://www.webex.com/ja/video-conferencing.html

無料でアカウントを作ることができますが、アカウントが必要なのは会議の開催です。会議を視聴しにくるゲストは、必ずしもアカウントは必要ありません。ソフトをインストールし、その都度名前とメールアドレスを入力してゲスト参加することができます。

3月末のころはアカウント申請が集中したのに対して発行処理が追いついていない感じでしたが、4月7日に発行申請したところ、すんなり発行できました。

また、COVID-19対応として、90日間無償のプランもあるようです。

https://blog.webex.com/video-conferencing/cisco-webex-supporting-customers-during-this-unprecedented-time/

会議の開始

個人アカウントが発行されると、そのアカウントに対応するURLがもらえます。このURLは自分のアカウントの会議室を開くためのURLになります。このURLを、きて欲しい人に案内することで人を集めることができます。

私のURLをブラウザで開くと、次のような画面になりました。

もしアプリがインストールされていなければ、ここでダウンロードしてインストールできます。また、アカウントを持っていなくても、ゲスト参加ができます。

LTI 連携について

Webex Meeting も LTI 1.1 に対応しているようです。

https://apphub.webex.com/meetings/applications/cisco-webex-education-connector-for-learning-management-systems

他のLMSとの連携方法は以下の資料があります。

https://help.webex.com/en-us/n77zrcq/Control-Hub-Site-Administration-Install-the-Cisco-Webex-Education-Connector-in-Your-Learning-Management-System

ですが、Webex Meeting については全く実験できていません。個人アカウントでは試せそうなところがないです。

Ref

Transition to virtual learning
https://www.webex.com/webexremoteedu.html

Cisco Webex Education Connector for Learning Management System - Cisco Webex App Hub
https://apphub.webex.com/meetings/applications/cisco-webex-education-connector-for-learning-management-systems

Controll Hub Site Administration - Webex Help Center
https://help.webex.com/en-us/n77zrcq/Control-Hub-Site-Administration-Install-the-Cisco-Webex-Education-Connector-in-Your-Learning-Management-System

How to Start Your First Live Stream on Webex Events
https://www.linkedin.com/pulse/how-start-your-first-live-stream-webex-events-joshua-reola

Zoom.us 教育機関アカウントとのLTI連携

ZoomのLMS機能について、以前個人アカウントでのWebClassとの連携について調べました。

https://webclass.jp/blog/2020/03/18/lti-integration-with-zoom-us/

今回、教育機関アカウントを使ってWebClassとのLTI連携したケースについて東京薬科大学様より報告をいただきましたので、共有いたします。

検証の手順

教育機関のライセンスについて

今、教育機関に向けてZoom.us では制限を解除しているようです。これは「マナトメプログラム」といいます。ただし、こちらの大学では契約に至るまでがけっこう時間がかかったそうで、契約対応件数が多いなど今の事情もあるかもしれません。

教育アカウントとして契約して、その管理者の配下でユーザを「基本」権限と「Licensed」権限のユーザを振り分けて利用します。「基本」権限だと個人契約と同じ利用制限で、「Licensed」権限だと制限が外れるとの理解です。グループ分けができますので、こちらでは学部等でグループを作成し、それぞれ代表者と設定して管理する予定です。

WebClassにLTI Keyの登録

Zoom.us から LTI 連携キーを発行してWebClassに登録する流れは基本的に事前の報告内容と同じです。契約アカウントより LTI キーを1つ発行して登録しました。

Zoom Marketplace LTI Pro
https://marketplace.zoom.us/apps/f8JUB3eeQv2lXsjKq5B2FA

・システム管理者として、「システム管理」>「LTIツール設定」を登録(基本は初期設定のまま)ツールの表示ON コース管理者によるURL設定OFF

コースでZoom.usに接続する教材の追加

・コース管理者Aが、「教材」>「LTIツール」で教材「Zoom接続テスト」を作成
  送信制限: 氏名OFF メールアドレスOFF (メールアドレスの送信は必須です)
・「Zoom接続テスト」で「Schedule a New Meeting」で会議を作成、その詳細を設定(基本は初期設定のまま)>「SAVE」
  Topic名:WebClass運用マニュアル(→コース名が入る)
  Registration OFF Video OFF Audio BOTH
  require meeting password ON Enable Waiting room ON

※ アカデミックで契約すると、管理者は機関メールアドレスをもつユーザに「基本」か「Licensed」の権限を与えることができますが今回の検証では「Licensed」のユーザで試しました。

教材を作成いただくと、このように1教材としてコースの教材一覧に加わります。

教材の実行

用意した教材を開くと、Zoom.us が提供する画面を表示できます。先生も学生も同じような画面ですが、先生の場合は会議を作成・編集するボタン等が追加で表示されます。

この画面では、コースに紐づいて複数のミーティングを作成できます。授業回ごとに作成するなどできます。

上記のように、会議の作成画面では日時もスケジュールできます。

検証によりわかったこと

会議の作成者ができる先生について

DP 社内で個人アカウントでLTIキーを生成して実験したときは、キーを生成したZoomアカウントのメールアドレスを持った先生でないと、会議の作成ができませんでした。しかし今回確認いただいたように、教育アカウントでLTIキーを登録していると、Licensed に設定されているアカウントの先生であれば先生の単位でLTIキーの発行などをしなくてもこうして会議の作成ができるようです。

コースに複数の先生がいるとき

コース管理者が複数いる場合いずれのコース管理者も会議を作成することができます。基本的には会議のホストは作成者のみであり、会議のStartとDeleteができるのも作成者のみです。作成の段階で他のコース管理者をAlternativeホストに指定することもできますが、AlternativeホストはStartの権限しかなく設定を変えたりDeleteすることはできないようです。またAlternativeホストには招待メールが送られます。(検証を通してその他のメールが送られることはありませんでした。)

先ほどの検証コースでは、それぞれの先生方は以下のようになります。

・WebClassコース管理者Aは「Start」「Delete」、ユーザーは「Join」が表示される。
・教材作成者が指定したメールアドレスをもつユーザBは「Start]のみが表示される。
・教材作成者が指定しなかったコース管理者Cでは「Join」のみが表示される。

複数の会議を作りたい場合

Zoomの管理者画面では教材名ではなくTopic名がリストされます。コース内にLTI教材を複数作っても意味がなく、同じミーティングリストが表示されるため、コース内でアクセスする学生を制限したい場合には別途URLを記載した教材を作る必要がありそうです。

課題

WebClassから会議に参加する際に、もともと別人のアカウントでZoomにログインしていた場合そちらの設定で会議に参加してしまうようです。この不具合はログアウトしてブラウザを再起動すれば解決されましたが、参加履歴を出席代わりにしたい時には問題になる可能性があります。

また、あるマシンでWindows10/IEで試したところ401エラーが出てZoomを開けませんでした。Edgeではアクセスできたのですが原因は不明です。