Chrome 131

Google Chrome 131 の安定版が11月6日にリリースされました。

Chrome 131 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/chrome-131-beta

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

Summarizer API と Translator API

GoogleのLLMを活用したAPIがChrome129に続き追加されました。これらのAPIはローカルにダウンロードされたモデルを使用して、ページの要約や翻訳などの機能を提供します。開発者は、独自のLLMを用意する必要がなく、簡単に高性能なLLMを使ったwebサービスを提供できるようになります。一方で、ローカルにモデルをダウンロードする必要があるため、現在のところパソコンのみにしか対応していない点に注意が必要です。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2025年1月8日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 132

Firefox 132 release note

Firefox 132 が 2024年10月29日にリリースされました。

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

JavaScriptの正規表現における?ims-ims: 修飾子をサポート

Firefox132にて正規表現における新たな修飾子がサポートされました。

この修飾子を使うと、正規表現の特定部分において ims フラグを有効・無効化して正規表現の挙動を調整できます。

(?flags1-flags2:pattern) という構文であり、flag1には有効化したいフラグを、flag2には無効化するフラグを書きます。

  • iフラグ:大文字小文字を区別しないモードとする
  • mフラグ:入力の境界指定子 ^$ の動作を変更し、各行の先頭や末尾にもマッチするようにする
  • s フラグ: ワイルドカードの . 文字が改行文字も含めた任意の文字にマッチするように変更する

例えば、以下のようにWebClassという文字列にだけ大文字・小文字のパターンを区別するように設定できます。

const pattern1 = /WebClass is an LMS/i;

console.log(pattern1.test("webclass is an LMS")); // true
console.log(pattern1.test("WebClass is an LMS")); // true

const pattern2 = /(?-i:WebClass) is an LMS/i;

console.log(pattern2.test("webclass is an LMS")); // false
console.log(pattern2.test("WebClass is an LMS")); // true

この機能はChromeとEdgeでは先にサポートされていて、Safariではサポートされていません。

参考:https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Regular_expressions/Modifier

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 11月 26 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 130

Google Chrome 130の安定版が 10月9日にリリースされました。

Chrome 130 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-130

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年11月6日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Safari 18

Safari 18 が9月16日にリリースされました。macOS 15, macOS Sonoma, macOS Ventura.でダウンロード可能です。

Safari 18 Release Notes

https://developer.apple.com/documentation/safari-release-notes/safari-18-release-notes

セキュリティアップデート情報

https://support.apple.com/ja-jp/121241

WebClassに関係のある変更

WebClass に影響のある変更はありませんでした。

気になる変更点

Added support for content-visibility. (117156105)

要素をレンダリングするかどうか制御するcontent-visibilityプロパティがサポートされました。

  • content-visibility: visibleでレンダリング
  • content-visibility: hiddenでレンダリングしない

CSSによるレンダリング制御によって、Webページのパフォーマンス向上が期待できます。

最後に

その他ブラウザのリリース情報はこちらにまとめています。

Firefox 131

Firefox 131 が 10月1日にリリースされました。

Firefox 131 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

バックグランドのタブのプレビューが表示されるようになりました

今回のアップデートで、マウスをバックグラウンドのタブに重ねると、タブのプレビューが表示されるようになり、タブを切り替えずに目的のタブを見つけやすくなりました。

同じドメイン名のwebサイトを複数開いているときや、ミーティングなどで画面共有しているときはタブをスムーズに切り替えられて良いかもしれません。

また、この機能はデフォルトでONになっていますがSetting>General>Tabsの「Show an image preview when you hover on a tab」からON/OFF切り替えが可能です。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 10月 29 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。