Firefox 137

Firefox 137 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

Firefox NightlyでTemporal APIがデフォルトで有効になりました

これまでJavaScriptでは Date オブジェクトを使って日付や時刻を扱ってきましたが、このオブジェクトには設計上の欠陥など問題がありました。特にタイムゾーンの扱いが不十分で、ローカルタイムとUTCしかサポートされないなど、柔軟な時間操作には不向きな場面も多くありました。

次世代の日時APIである Temporal API は、

  • 柔軟で正確な日付・時間の計算機能
  • 明確で誤解の少ない構文
  • 複数のタイムゾーンやカレンダー(和暦など)のサポート

など、豊富な機能を持つ、強力なAPIです。近い将来、標準化されると思われるので、他のブラウザも含め、今後の動向に注目したいです。

参考:https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Temporal

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 4月29日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 135

Firefox 135 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

HTTP/3 のポスト量子鍵交換メカニズム (mlkem768x25519) のサポートが追加されました。

研究されている量子コンピュータの実用化に向けて環境が整えられているようです。セキュリティに関しては既存のものが実用にたえなくなることが予想されていたので、こういった取り組みが進むと量子コンピュータの実用化がまた一歩近くなったような気がします。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 3 月 4 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 133

Firefox 133 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

他のデバイスのタブを表示するためのサイドバーを、タブオーバービューメニューから開くことができるようになりました。

スマホやPCからのタブをお互いのデバイスで開く機能は他のブラウザにもありますが、Chromeと比べるとクリック数が少なくなるので、頻繁に複数のデバイスを持ち替える方はFirefoxの方が便利になったかもしれません。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 1月 7 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 132

Firefox 132 release note

Firefox 132 が 2024年10月29日にリリースされました。

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

JavaScriptの正規表現における?ims-ims: 修飾子をサポート

Firefox132にて正規表現における新たな修飾子がサポートされました。

この修飾子を使うと、正規表現の特定部分において ims フラグを有効・無効化して正規表現の挙動を調整できます。

(?flags1-flags2:pattern) という構文であり、flag1には有効化したいフラグを、flag2には無効化するフラグを書きます。

  • iフラグ:大文字小文字を区別しないモードとする
  • mフラグ:入力の境界指定子 ^$ の動作を変更し、各行の先頭や末尾にもマッチするようにする
  • s フラグ: ワイルドカードの . 文字が改行文字も含めた任意の文字にマッチするように変更する

例えば、以下のようにWebClassという文字列にだけ大文字・小文字のパターンを区別するように設定できます。

const pattern1 = /WebClass is an LMS/i;

console.log(pattern1.test("webclass is an LMS")); // true
console.log(pattern1.test("WebClass is an LMS")); // true

const pattern2 = /(?-i:WebClass) is an LMS/i;

console.log(pattern2.test("webclass is an LMS")); // false
console.log(pattern2.test("WebClass is an LMS")); // true

この機能はChromeとEdgeでは先にサポートされていて、Safariではサポートされていません。

参考:https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Regular_expressions/Modifier

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 11月 26 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

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Firefox 131

Firefox 131 が 10月1日にリリースされました。

Firefox 131 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

バックグランドのタブのプレビューが表示されるようになりました

今回のアップデートで、マウスをバックグラウンドのタブに重ねると、タブのプレビューが表示されるようになり、タブを切り替えずに目的のタブを見つけやすくなりました。

同じドメイン名のwebサイトを複数開いているときや、ミーティングなどで画面共有しているときはタブをスムーズに切り替えられて良いかもしれません。

また、この機能はデフォルトでONになっていますがSetting>General>Tabsの「Show an image preview when you hover on a tab」からON/OFF切り替えが可能です。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 10月 29 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。