Google Chrome 126

Google Chrome 126 の安定版が6月5日にリリースされました。

Chrome 126 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-126

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

Close requests for CloseWatcher, , and popover=""

スマホの戻るのジェスチャーやパソコンのEscキーなどを認識して開発者が独自の処理を入れられるようになりました。

サイドバー表示などをスマホの戻る動作で操作できるようになったりと、細かいことですが操作性を色んなサイトと統一してより直感的にできるかもしれません。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年7月17日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 125

Google Chrome 125 の安定版が5月8日にリリースされました。

Chrome 125 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-125

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

RegExp duplicate named capture groups & RegExp modifiers

正規表現マッチングの機能が強化されました。

  1. 一つのマッチングケース内で同じ名前付きキャプチャグループを使えるようになりました。
    これにより以下のような記述が可能になります。
    str.match(/(?[0-9]{4})-[0-9]{2}|[0-9]{2}-(?[0-9]{4})/)
  2. 正規表現修飾子は、imsフラグをパターン内で局所的に変更できるようになりました。この機能は以下のように使えます。
    const re2 = /^(?i:[a-z])[a-z]$/;

JavaScriptの正規表現マッチングは記述に柔軟性がなく、使いづらいと思っていたので、このアップデートである程度は使いやすくなるのではないかと期待しています。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年6月5日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 124

Google Chrome 124 の安定版が4月16日にリリースされました。

Chrome 124 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/release-notes/124?hl=en

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

WebGPU: ServiceWorker and SharedWorker support

WebGPU のウェブワーカーのサポートが強化され、ServiceWorkerとSharedWorkerの両方をサポートするようになりました。

Service Worker は、WebGPU のオフライン機能とバックグラウンド処理を有効にします。これにより、ユーザーがページを操作していない間も、リソースをキャッシュに保存して計算を実行できる用になります。また、SharedWorkerによって、複数のタブで WebGPU のリソースを共有できるようになりました。

WebGPUの利点は低レベルであるがゆえの性能の高さですが、今回の変更はWebGPUをさらに自由にするものだと感じています。個人的に注目している技術なので、今後の発展も楽しみです。

詳細は以下のリンクをご参照ください。

https://developer.chrome.com/blog/new-in-webgpu-124?hl=en&ref=dailydev#service_workers_and_shared_workers_support

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年5月14日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 123

blog

Google Chrome 123 の安定版が3月13日にリリースされました。

Chrome 123 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響はありません。

気になる変更点

句読点のスペース調整への対応

日本語、韓国語、中国語(CJK)の句読点や引用符、括弧等は全角文字と同じ送り幅を持ちます。しかし、これらの記号が行頭や行末に位置する場合や、記号が連続する場合、不自然な空白が発生してしまいます。
今回のリリースで追加されたtext-spacing-trimプロパティを使うことで、この不自然な空白を詰めることが可能となり、より自然な日本語の文章をブラウザ上に表示することができるようになります。
各ブラウザが日本語への対応が進んでおり、今回の変更もその一環であると考えられます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 4月 10 日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Google Chrome 122

Google Chrome 122 の安定版が2月14日にリリースされました。

Chrome 122 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-122

Pickup for WebClass

Interoperable mousedown event cancellation in iframe

iframe内のマウスポインタがドラッグされたままiframeの外に出て、mousdownイベントがキャンセルされた際の例外処理が変更されました。

変更前:mousemoveイベントとmouseupイベントが外側のフレームに送信される
変更後:mousemoveイベントとmouseupイベントをiframeに送信する

これはChromeがWebkitやMozillaと異なる処理をしていたためです。この変更によりWebkitやMozillaと同じ処理になります。
リンク:https://chromestatus.com/feature/5083240891416576

WebClassの処理に大きな影響を与える変更ではありませんが、変更前の処理で認識していた方は注意が必要です。

気になる変更点

Storage Buckets API

このAPIによって、デバイス内のストレージを分割された保存領域である「bucket」によって管理できるようになります。

これまではサイトによって保存されたデータを永続化するか削除するかの2つの選択肢しかありませんでしたが、バケットごとに削除の制御が可能になります。

bucketに優先順位を付け、ディスク容量が不足した場合に優先度の低いバケットを削除するなど、実践的なストレージ管理ができるようになります。

Storage Buckets APIの詳細:https://wicg.github.io/storage-buckets/explainer

これまでできなかった細かいストレージの管理を可能にする面白い機能ですが、Chromeが開発した機能であり、他のブラウザには実装されていません。しかし、他のWeb developersも肯定的な意見を示しており、今後対応する可能性は十分にあると考えます。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2024年3月13日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。