Firefox 75

こんにちは。福岡です。

Firefox Desktop Browser 75 が4月7日にリリースされました。

Firefox 75 Relase note

Firefox 75 release note
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/75.0/releasenotes/

Firefox 75 release note for developers
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Firefox/Releases/75

Site compatibility
https://www.fxsitecompat.dev/en-CA/versions/75/

\<style>タグの type 属性は、"text/css" または "" のみに制限されました。

https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1614329

Pickup for webclass

WebClassの利用する機能で特に変わるところはありません。

Others

WebClass と直接は関係ありませんが、アドレスバー兼検索バーの動きが改良されたようです。

https://blog.mozilla.org/blog/2020/04/07/latest-firefox-updates-address-bar-making-search-easier-than-ever/

今後の Firefox のリリースについて

Firefox 76 および Firefox ESR 68.8 のリリース予定は 2020-05-05 になっています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

https://webclass.jp/documents/system-admin/browser-releases

Cisco Webex Meeting

こんにちは。福岡です。

遠隔会議ツールの Cisco Webex Meeting を少し試したので報告です。

Zoom.us はこちら。
https://webclass.jp/blog/2020/04/07/zoom-us-教育機関アカウントとのlti連携/

Cisco Webex

Cisco のコミュニケーションツールのシリーズが Webex です。いくつかラインナップがあります。

https://www.webex.com/ja/index.html

小さなチームでの会議であれば Webex Teams が向きます。無償版では3人までのテレビ会議参加に加えてファイル共有ができます。有償版では200名まで対応できます。

一方、よりたくさんの参加者で会議できるのが Webex Meetings です。Webex Meetings は無償で100人まで、有償だと1000人まで参加できます。

さらに大規模になる場合は Webex Events があり3000人までいけますが、授業用途ではここまでは必要ないでしょう。

Cisco Webex Meeting

こちらからアカウント登録できます。

https://www.webex.com/ja/video-conferencing.html

無料でアカウントを作ることができますが、アカウントが必要なのは会議の開催です。会議を視聴しにくるゲストは、必ずしもアカウントは必要ありません。ソフトをインストールし、その都度名前とメールアドレスを入力してゲスト参加することができます。

3月末のころはアカウント申請が集中したのに対して発行処理が追いついていない感じでしたが、4月7日に発行申請したところ、すんなり発行できました。

また、COVID-19対応として、90日間無償のプランもあるようです。

https://blog.webex.com/video-conferencing/cisco-webex-supporting-customers-during-this-unprecedented-time/

会議の開始

個人アカウントが発行されると、そのアカウントに対応するURLがもらえます。このURLは自分のアカウントの会議室を開くためのURLになります。このURLを、きて欲しい人に案内することで人を集めることができます。

私のURLをブラウザで開くと、次のような画面になりました。

もしアプリがインストールされていなければ、ここでダウンロードしてインストールできます。また、アカウントを持っていなくても、ゲスト参加ができます。

LTI 連携について

Webex Meeting も LTI 1.1 に対応しているようです。

https://apphub.webex.com/meetings/applications/cisco-webex-education-connector-for-learning-management-systems

他のLMSとの連携方法は以下の資料があります。

https://help.webex.com/en-us/n77zrcq/Control-Hub-Site-Administration-Install-the-Cisco-Webex-Education-Connector-in-Your-Learning-Management-System

ですが、Webex Meeting については全く実験できていません。個人アカウントでは試せそうなところがないです。

Ref

Transition to virtual learning
https://www.webex.com/webexremoteedu.html

Cisco Webex Education Connector for Learning Management System - Cisco Webex App Hub
https://apphub.webex.com/meetings/applications/cisco-webex-education-connector-for-learning-management-systems

Controll Hub Site Administration - Webex Help Center
https://help.webex.com/en-us/n77zrcq/Control-Hub-Site-Administration-Install-the-Cisco-Webex-Education-Connector-in-Your-Learning-Management-System

How to Start Your First Live Stream on Webex Events
https://www.linkedin.com/pulse/how-start-your-first-live-stream-webex-events-joshua-reola

Zoom.us 教育機関アカウントとのLTI連携

ZoomのLMS機能について、以前個人アカウントでのWebClassとの連携について調べました。

https://webclass.jp/blog/2020/03/18/lti-integration-with-zoom-us/

今回、教育機関アカウントを使ってWebClassとのLTI連携したケースについて東京薬科大学様より報告をいただきましたので、共有いたします。

検証の手順

教育機関のライセンスについて

今、教育機関に向けてZoom.us では制限を解除しているようです。これは「マナトメプログラム」といいます。ただし、こちらの大学では契約に至るまでがけっこう時間がかかったそうで、契約対応件数が多いなど今の事情もあるかもしれません。

教育アカウントとして契約して、その管理者の配下でユーザを「基本」権限と「Licensed」権限のユーザを振り分けて利用します。「基本」権限だと個人契約と同じ利用制限で、「Licensed」権限だと制限が外れるとの理解です。グループ分けができますので、こちらでは学部等でグループを作成し、それぞれ代表者と設定して管理する予定です。

WebClassにLTI Keyの登録

Zoom.us から LTI 連携キーを発行してWebClassに登録する流れは基本的に事前の報告内容と同じです。契約アカウントより LTI キーを1つ発行して登録しました。

Zoom Marketplace LTI Pro
https://marketplace.zoom.us/apps/f8JUB3eeQv2lXsjKq5B2FA

・システム管理者として、「システム管理」>「LTIツール設定」を登録(基本は初期設定のまま)ツールの表示ON コース管理者によるURL設定OFF

コースでZoom.usに接続する教材の追加

・コース管理者Aが、「教材」>「LTIツール」で教材「Zoom接続テスト」を作成
  送信制限: 氏名OFF メールアドレスOFF (メールアドレスの送信は必須です)
・「Zoom接続テスト」で「Schedule a New Meeting」で会議を作成、その詳細を設定(基本は初期設定のまま)>「SAVE」
  Topic名:WebClass運用マニュアル(→コース名が入る)
  Registration OFF Video OFF Audio BOTH
  require meeting password ON Enable Waiting room ON

※ アカデミックで契約すると、管理者は機関メールアドレスをもつユーザに「基本」か「Licensed」の権限を与えることができますが今回の検証では「Licensed」のユーザで試しました。

教材を作成いただくと、このように1教材としてコースの教材一覧に加わります。

教材の実行

用意した教材を開くと、Zoom.us が提供する画面を表示できます。先生も学生も同じような画面ですが、先生の場合は会議を作成・編集するボタン等が追加で表示されます。

この画面では、コースに紐づいて複数のミーティングを作成できます。授業回ごとに作成するなどできます。

上記のように、会議の作成画面では日時もスケジュールできます。

検証によりわかったこと

会議の作成者ができる先生について

DP 社内で個人アカウントでLTIキーを生成して実験したときは、キーを生成したZoomアカウントのメールアドレスを持った先生でないと、会議の作成ができませんでした。しかし今回確認いただいたように、教育アカウントでLTIキーを登録していると、Licensed に設定されているアカウントの先生であれば先生の単位でLTIキーの発行などをしなくてもこうして会議の作成ができるようです。

コースに複数の先生がいるとき

コース管理者が複数いる場合いずれのコース管理者も会議を作成することができます。基本的には会議のホストは作成者のみであり、会議のStartとDeleteができるのも作成者のみです。作成の段階で他のコース管理者をAlternativeホストに指定することもできますが、AlternativeホストはStartの権限しかなく設定を変えたりDeleteすることはできないようです。またAlternativeホストには招待メールが送られます。(検証を通してその他のメールが送られることはありませんでした。)

先ほどの検証コースでは、それぞれの先生方は以下のようになります。

・WebClassコース管理者Aは「Start」「Delete」、ユーザーは「Join」が表示される。
・教材作成者が指定したメールアドレスをもつユーザBは「Start]のみが表示される。
・教材作成者が指定しなかったコース管理者Cでは「Join」のみが表示される。

複数の会議を作りたい場合

Zoomの管理者画面では教材名ではなくTopic名がリストされます。コース内にLTI教材を複数作っても意味がなく、同じミーティングリストが表示されるため、コース内でアクセスする学生を制限したい場合には別途URLを記載した教材を作る必要がありそうです。

課題

WebClassから会議に参加する際に、もともと別人のアカウントでZoomにログインしていた場合そちらの設定で会議に参加してしまうようです。この不具合はログアウトしてブラウザを再起動すれば解決されましたが、参加履歴を出席代わりにしたい時には問題になる可能性があります。

また、あるマシンでWindows10/IEで試したところ401エラーが出てZoomを開けませんでした。Edgeではアクセスできたのですが原因は不明です。

学生の携帯の通信量プラン

こんにちは。福岡です。

学校で対面授業ができない代わりにオンラインの学習ツール利用が進むと思いますが、学生の通信費負担について、以下の通り支援プランが出ているようです。

ドコモ https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/200403_00.html

au https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/04/03/4364.html

softbank https://www.softbank.jp/corp/news/info/2020/20200403_01/

通信量は既に多方面で増大しているそうで、動画サービスでも帯域を絞るなどして対応しているようです。

4月の授業スタートに向けたWebClassの対応

こんにちは。福岡です。

多くの大学では、授業開始を4月20日頃に遅らせる予定となっているようです。この調整はコロナウイルスの影響回避というよりは、対面授業が当面できないことを考慮し、動画や自習など対面授業を避けた授業の行方を準備するための期間という位置づけと思います。

私たちの対応予定についてアナウンスします。

4月の対応予定

  1. 元々進行していた春の設定作業等は、やり切ります
  2. 4月17日ころ、緊急のパッチリリースする予定です

授業開始に関する現状認識

WebClassを利用いただいている大学におかれましては、学生が自宅等から授業を受けるにあたり、WebClass のあらためての活用を検討いただいているところが多く、サーバスペックから利用方法に至るまで多数お問い合わせいただいています。

学校によってそれぞれ予定はあると思いますが、弊社としては4月20日を授業が始まる日、準備の期限と設定し、そこを目指して最初の対応をしていきます。

現在の弊社サポート・開発対応状況

弊社でも感染予防のため、在宅勤務推奨とし通勤が必要な場合もオフピークにずらし、出張等の外出も基本的には避けています。弊社スタッフが健康で安心して毎日を暮らせることは、WebClass の利用支援を提供する上でまず絶対的に必要なことと考えています。

その上でご依頼やご相談に対応していきますが、WebClass の利用に関する技術的な情報のほか、利用校よりいただいた情報や質問等も勘案しながらアナウンス等発信していきます。

パッチリリースについて

遠隔での授業利用を出来る限り支援すべく、20日の授業開始までに出来る限りのWebClassの機能調整はしたいと思います。

以下を予定しています。

  • コースもしくは先生の単位で LTI 連携できる機能の実装
  • チャットやレポート課題関連の機能調整

LTI 連携について

現在寄せられている質問で、動画に関連したものが多くなっています。授業を動画としてオンライン配信できないか、というものです。

WebClass では HLS という擬似ストリーミング配信機能を持っていますが、現在導入いただいている WebClass サーバは、多くの大学では本格的に授業の動画配信を行うことまでを考慮して同時アクセス耐性やハードディスク容量を確保していないと思います。

そこで、外部の動画サービスやテレビ会議システムがうまく使えるなら、サーバの容量の面や先生方が動画を用意する手間の面でメリットがあると考えています。例えば、Zoom.us への連携は以下の事前調査を行いました。

https://webclass.jp/blog/2020/03/18/lti-integration-with-zoom-us/

先生も学生も、手元の無料アカウントですぐに使えるようにするため、コースや先生の単位でLTI連携ができるように拡張することで、Zoom.us に限らずいろんなツールを柔軟に活かしていただけると考えています。

チャットやレポート課題関連の機能調整

もし仮に、動画配信やテレビ会議での授業配信を行うことができたとして、実際に90分授業を映像で準備するのも学生が見るのも、かなりしんどいと思います。また、それを学生が1日に3つ4つ連続で見るというのは、かなり酷なのではないでしょうか。

動画を使うとしても、必ず補助ツールが必要になると思います。出席やアンケート、チャット、レポート課題等がすぐ使っていただけるツールになると思いますが、そのうちチャットとレポートについて、調整を行って使いやすくします。