Chrome 135

Google Chrome 135 の安定版が4月1日にリリースされました。

Chrome 135 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

NavigateEvent sourceElementの追加

要素(リンクのクリックやフォームの送信など)によってナビゲーションが開始されると、NavigateEvent の sourceElement プロパティは開始要素を返します。

このプロパティの追加によって、ナビゲーションイベントを開始した要素がどれかを簡単に特定できるようになります。バグの原因特定などをより早くできるようになるかもしれません。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2025年4月29日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 137

Firefox 137 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

Firefox NightlyでTemporal APIがデフォルトで有効になりました

これまでJavaScriptでは Date オブジェクトを使って日付や時刻を扱ってきましたが、このオブジェクトには設計上の欠陥など問題がありました。特にタイムゾーンの扱いが不十分で、ローカルタイムとUTCしかサポートされないなど、柔軟な時間操作には不向きな場面も多くありました。

次世代の日時APIである Temporal API は、

  • 柔軟で正確な日付・時間の計算機能
  • 明確で誤解の少ない構文
  • 複数のタイムゾーンやカレンダー(和暦など)のサポート

など、豊富な機能を持つ、強力なAPIです。近い将来、標準化されると思われるので、他のブラウザも含め、今後の動向に注目したいです。

参考:https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Temporal

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 4月29日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 134

Google Chrome 134 の安定版が2月26日にリリースされました。

Chrome 134 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

ダイアログに簡易非表示機能(ライトディスミス)を追加

Popover APIの便利な機能である簡易非表示機能がダイアログに追加されました。これによりダイアログ上にクリックハンドラーを設定して、複雑なロジックを組む必要がなくなりました。

dialogタグに新しく導入される closedby 属性で、ダイアログの閉じ方を制御できるようになります。

closedby 属性の使い方:

  • dialog closedby=none
    • ユーザーによるダイアログの閉鎖を完全に無効化します。
  • dialog closedby=closerequest
    • ユーザーが ESC キー等を押すとダイアログが閉じます。
  • dialog closedby=any

    ユーザーがダイアログの外側をクリックする、または ESC キー等を押すことで閉じられます。

下記URLは実装となります。

https://codepen.io/ykglllma-the-typescripter/pen/dPyqrPE

FirefoxやSafariでは検討中で、特にSafariはサポートを予定しているようです。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2025年4月1日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 135

Firefox 135 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

Pickup for WebClass

今回のリリースでは、WebClassに影響のある変更はありませんでした

気になる変更点

HTTP/3 のポスト量子鍵交換メカニズム (mlkem768x25519) のサポートが追加されました。

研究されている量子コンピュータの実用化に向けて環境が整えられているようです。セキュリティに関しては既存のものが実用にたえなくなることが予想されていたので、こういった取り組みが進むと量子コンピュータの実用化がまた一歩近くなったような気がします。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 3 月 4 日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 133

Google Chrome 133 の安定版が1月29日にリリースされました。

Chrome 133 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/chrome-133-beta?hl=ja

Pickup for WebClass

今回のリリースで、WebClassの機能に影響を与える変更点はありませんでした。

気になる変更点

CSSのattr()関数がcontentプロパティ以外でも使用可能に

これまで、contentプロパティのみで使用可能だったattr()関数が、全てのCSSプロパティで使用可能になりました。

attr()関数を利用することで、HTMLに記述した属性値をCSSで使用できるようになります。

<style>
  div {
     background-color: attr(data-foo type(<color>), red);
  }
</style>
<div data-foo="blue">test</div>

上記のコードだと、div要素にスタイルされているにdata-foo属性をにパースして、CSSで使用しています。

JavascriptでしかできなかったことがCSSでできるようになります。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは2025年2月26日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。