Chrome 108

Google Chrome 108が 11月 29日にリリースされました。

Chrome 108 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-108/

Pickup for WebClass

CSS の機能追加

今回のアップデートで多くの CSS の機能が追加や変更がされました。その中で、検証が完了したものの中で問題があるものはありませんでしたが、以下が現在検証中です。

ビューポートのサイズ変更動作

今回のアップデートでビューポートのサイズ変更動作が変更されました。

現在 Android 端末で、入力フォームをタップしたときに、画面下部からキーボードが表示されます。その際のブラウザの表示動作がブラウザごとに異なっていたのですが、今回のアップデートで Safari と同じ挙動になりました。

現在はこの変更について、WebClass で影響がないかどうか検証中です。検証が終わり次第、追記する予定です。

詳しくは以下をご覧ください。

google developer: https://developer.chrome.com/blog/viewport-resize-behavior/

日本語解説: https://coliss.com/articles/build-websites/operation/css/how-viewport-resize-behavior-works.html

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 2023 年 1月 10 日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Firefox 107

Firefox 107.0 が11月15日にリリースされました。

Firefox 107.0 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

パフォーマンスの改善とバグ修正が主になります。

Pickup for WebClass

今回の変更内容に、WebClassに影響のあるものはありませんでした。

今後の Firefox リリースについて

次回のリリースは 12月13日に予定されています。

Firefox Release Calendar

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 107

Google Chrome 107が 10月 25日にリリースされました。

Chrome 107 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-107/

Pickup for WebClass

User Agent削減プランの第5段階の実装

Chromeはこれまで、プライバシー保護を目的としてUser Agentの情報量を段階的に削減してきました。今回のリリースでは、デスクトップ用ChromeのUser Agentに含まれるユーザOSのバージョンが固定となるように変更されました。

詳細は以下のリンクから確認できます。

https://www.chromium.org/updates/ua-reduction/

ユーザのOSがWindows8.1の場合の、UAの変更前と変更後の例は以下の通りです(上記のリンクに記載されている例を引用)。

  • 変更前のUA。WindowsのNTバージョンが6.3と正しく表示されています。
Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/93.0.0.0 Safari/537.36
  • 変更後のUA。WindowsのNTバージョンが、実際のバージョンにかかわらず10.0に固定となるように変更されました。
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/93.0.0.0 Safari/537.36

ユーザのOSがMacの場合、Chrome90のリリース以降UAに含まれるOSのバージョンが10.15.7で固定されています。

Linux、Android、iOSは、今回の変更ではUAに含まれるOSのバージョンの固定は行われません。

現在、影響のあるWebClassの機能の調査中です。現時点では影響のある機能は確認されていません。

User Agent削減プランの第5段階のWebClassへの影響(2023/01/05 追記)

調査の結果、User Agentに含まれるOSのバージョンを利用しているWebClassの機能はありませんでした。よって、WebClassの挙動に影響はありません。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 2022 年 11月 29 日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Mac OS Ventura 13

Mac OS Ventura が 10月25日にリリースされました。Safariの更新を除いてWebClassへの影響はありません。

直近のSafariの更新については以下の記事をご確認ください。

https://webclass.jp/blog/2022/10/31/ipados-16-1-safari-16-1/

開発者向けリリースノート

https://developer.apple.com/documentation/macos-release-notes/macos-13-release-notes

機能紹介

https://www.apple.com/jp/macos/ventura/

気になった変更点

システム設定

「システム環境設定」の名称が「システム設定」に変更となり、iOSに近いレイアウトになりました。

システム設定

レイアウトが前バージョンと大きく異なるため、一通り項目を確認して慣れる必要があります。特に「プライバシーとセキュリティ」の項目について、ダウンロードしたアプリケーションの実行許可が必要な場合この画面に表示されるのですが

システム設定 - プライバシーとセキュリティ

スクロールしないと見えない位置に表示され、以前より見つかりづらくなっているため注意が必要です。

ステージマネージャ

新たなウィンドウ管理機能です。アクティブなウィンドウのみを表示し、それ以外をサムネイルとして一覧表示します。

ステージマネージャ

「Command」+「Tab」でのアクティブウィンドウ切り替えと比べて、画面がスッキリした印象を受けます。ただし、アクティブなウィンドウが存在する時はデスクトップアイコンが全て非表示となります。

画面サイズの小さい環境で作業する場合は重宝しそうです。

最後に その他ブラウザのリリース情報はこちらにまとめています。

iPadOS 16.1 & Safari 16.1

iPadOS 16.1、Safari 16.1 が10月25日にリリースされました。

iPadOS 16.1 Release Notes

  • ユーザ向けリリースノート

https://www.apple.com/jp/ipados/ipados-16/

  • 開発者向けリリースノート

https://developer.apple.com/documentation/ios-ipados-release-notes/ipados-16-release-notes

Safari 16.1 Release Notes

https://developer.apple.com/documentation/safari-release-notes/safari-16-release-notes

Safari の更新はCSSとフォームに関する修正が中心となっています。

Webプッシュ通知

https://developer.apple.com/documentation/usernotifications/sending_web_push_notifications_in_safari_and_other_browsers

長らく未サポートだったWebプッシュ通知がSafariでも利用できるようになりました。

WebClassに関係のある変更

WebClass に影響のある変更はありませんでした。

最後に その他ブラウザのリリース情報はこちらにまとめています。