新元号「令和」

こんにちは。福岡です。

さきほど、新元号が発表されました。「令和(れいわ)」だそうです。エイプリルフールネタじゃなくて、本物ですよ。日本経済新聞社の記事のURLを張っておきます。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL29HLH_Z20C19A3000000/

このブログ記事を書き始めたのが11時50分頃でしたが、「令和」でググると早速発表のWeb記事が上がってきたり、wikipedia.jp にもページが追加されたりと、皆さんとても素早いんですね。

さて、WebClass での新元号の対応・影響について念のため説明いたします。WebClass ではシステムとして和暦は使用していないので、元号の変更に伴う改修等は一切ありません。3月29日に v11.6.1 をリリースしましたが、その修正内容も再提出機能に関する不具合の修正など早めに適用いただきたい修正はありますが、和暦に関するものはありません。

ただし、コンテンツ等で先生や管理者の方が和暦を使用していた場合は、先生や管理者の方が用意した部分でもしかしたら調整したほうがいい点があるかもしれません。アンケートで和暦回答をさせるとか、でしょうか。

JaSakai/AXIES/IMS 合同カンファレンス 2019

こんにちは。福岡です。

しばらく間が空いてしまいました。年度末のこの時期は、あちこちでメンテナンス作業などがあって忙しい時期になります。

さて、今日は法政大で開催された「JaSakai/AXIES/IMS 合同カンファレンス 2019 (http://www.media.hosei.ac.jp/jasakai2019/)」にお邪魔してきました。オープンソースの Sakai、大学ICT推進協議会 (Axies) および標準規格のIMSの方々が集まってのカンファレンスで、ノートルダム大学の Learning Analytics についても紹介いただきました。私は聞いていただけですが、WebClass も学習の記録を分析活用するのには興味があり、規格実装や分析の実例について勉強させていただきました。

分析のソフトや動作速度の話など具体的なところも話に上がって面白かったのですが、やっぱりこういうのは、やってみないことにはわからないですね。行けるところから手を動かして試行錯誤してみたいと思います。

またオープンソースシステムの良し悪しについても議論がありました。

  • 実装が公開されていて自分たちで直せることは強みではありますが、あまり触ってしまうとアップデート等での保守が難しくなってしまう。
  • オープンソースといえども、影響力の強いコミュニティの方向性が機能に反映されやすい面はある
  • 研究室で開発したツールは、学生が卒業するとノウハウの多くが失われやすい

ということでした。大学である程度の規模で運用しているところは、やはり外部の運用会社とタッグを組んでいるケースは多そうです。Moodleもそんな話をよく聞きます。

WebClassはオープンソースではありませんが、運用するサーバのミドルウェアにはLinux, PostgresやApacheといったオープンソースツールを利用しています。また、連携では標準規格もいくつか対応しています。オープンコミュニティのいい面と、企業の製品・サービスの形でサポートした方がいい面とは、うまく組み合わせたり、刺激しあったりして共存していけたらいいなと思います。

マニュアルサイトを作ります。

WebClassの マニュアルサイト を作ることにしました。WebClassの中でも新機能開発が盛んな学習記録ビューアの解説を中心に、内容を充実させている真っ最中です。
作成の目的は以下のようなものです。

  • Google検索から使い方を調べられるようにしたい
  • Webの特性をフルに活かした効果的なマニュアルにしたい
  • ユーザだけでなく社内でも活用できる
  • アクセス履歴から製品の改善に役立つ情報を見つける

それぞれ説明していきます。

Google検索から使い方を調べられるようにしたい

これまでWebClassのマニュアルは主にPDFで用意し、WebClassにログインしてダウンロードしていただく形で提供してきました。現代において、アプリやサービスについて何か情報を得たい時は、とりあえずGoogle等の検索サイトで検索する事が多いのではないでしょうか。WebClassのユーザーも例外ではなかったかと思います。実際にWebClassの情報を検索すると、ヘビーユーザーのかたが使い方を分かりやくすまとめたサイトが見つかったりします(ありがとうございます!😊 )。私たちもマニュアルサイトを通して、必要な情報を必要な時に見つけることができるような状況を作ります。

Webの特性をフルに活かした効果的なマニュアルにしたい

前述したように、これまではマニュアルをPDFで配布してきました。これをWebサイト化することで、段違いの表現力を期待できます。分かりやすいように情報をページに分割したり、リンクで関連する情報を相互に結びつけることができます。動画やアニメーションGIFも強力な武器になるでしょう。

ユーザーだけでなく社内でも活用できる

社内で情報共有するための資料はありますが、マニュアルサイトのようにユーザーも含めた多数の人が参照する状況にすることで、より情報の鮮度を保つ原動力になります。ユーザがマニュアルサイトを見ることで必要な情報をが得られる状況になれば、サポートコスト低減にも繋がります。

アクセス履歴から製品の改善に役立つ情報を見つける

マニュアルサイトにアクセスしてきたユーザーは、WebClassの画面だけでは分からなかった情報を探しにやってきています。アクセスが多いページや検索ワードから、WebClsasで迷いがちなポイントを知り、WebClassの改善に繋げていきます。

今後

マニュアルサイトを構築したばかりで、目的の達成にはまだ時間がかかりそうです。徐々にではありますが、内容を充実させていき、即時性の高いサポートを目指していきます。

余談ですが、マニュアルサイトを公開したのと同じ頃、ヘルプサイトの作り方 なんて本が出版されていました!今読んでいますが、すぐに活かせそうです。

リリースの案内

こんにちは。福岡です。

本日 WebClass Ver.11.6.0 のパッチをリリースいたしました。ご利用いただいている学校の管理者の方には案内のメールを差し上げていっています。

リリースの時期はこれまで3月と9月だったのですが、次の学期の開始に間に合わなかったり、管理者や先生も変更点を確認する余裕もないタイミングでした。そこで時期を少し前にずらし、1月末と7月末に変更してスケジュールしています。この年2回のリリースは定期リリースのタイミングで、その時の状況により間のタイミングで追加の案内を差し上げることもあります。

また、管理者の方もユーザとしてご利用いただく先生や学生に向けて変更等の案内できるよう、案内資料を用意いただいているケースもあるかと思います。そこで今回から、パッチの案内をしているページでリリースノートのワードファイルと、パッチに組み込まれているマニュアルのPDFファイルをダウンロードできるようにいたしました。パッチを当てなくても先にマニュアルを確認したり、リリースノートも編集してお手元でご利用いただくことができます。

まだまだ素材としては荒いところもあるかと思いますが、ご利用いただきやすいように順次整えていきたいと思います。

アクセス解析

こんにちは。福岡です。

webclass.jp のサイトを構築するにあたり、どれくらいアクセスが来ているか見れた方が面白いだろうなと思い、まだ誰も人が見に来てもいないのに今からアクセス解析ツールを入れてみました。

ぼんやり知っている範囲で解析ツールを振り返りました。だいたいこんな感じと思います。

  1. HTTPサーバアクセスログを使う
  2. CMS等の独自のアクセス記録を使う
  3. Webページ内にデータ収集ツールのスクリプトリンクを仕込む

1. HTTPサーバアクセスログ

昔ながらのテキストベースのログファイルに書き出している場合は、昔ながらのツールを使って解析できます。 最近では Apache のログを直接DBに送るモジュールもあったりします。 例えばHTTPサーバが分散している場合にある程度リアルタイムな集計を出すには、何かしらこのようなやり方を組み合わせないとしんどいと思います。特にアクセス量が多いと、集計処理を外出ししないとWebサービスに影響を与えます。

枯れた技術で今ではあまり話題にも上りませんが、例えばダウンロードファイルのアクセス集計など、 データ容量やサーバ性能に近いところでの分析を考えれば手堅いやり方と思います。

awstats はcgi として動作して結果をWebで確認できます。ログの量があまり多くなければ結構使えると思います。

2. CMS等のアクセス記録

CMSの構造にかなった形でデータを取得できたり、集計ツールがCMSにあるかもしれません。アカウント管理の仕組みがあれば、ページビューだけでなくアカウントの単位での利用データがきれいに出せると思います。もしくはツールに応じて利用状況を把握するための専用の集計機能が用意されていれば、アクセスログのパターンをプログラムするような必要はありません。

ですが、CMSを使っていなかったり、CMSに思った通りの記録・集計ツールがない場合は他のやり方で補う必要があります。もちろんHTTPサーバアクセスログもそうですが、Google Analytics のようなツールを仕込むための機能があるものも多いと思います。。このWordpressもそうです。

3. Webページにデータ収集ツールを仕込む

「Google Analytics」や国産の「忍者ツールズ」等があります。HTTPサーバ設定などが不要でWebページに仕込むだけで分析でき、サーバの物理的構成を無視して純粋にユーザから見たWebページへのアクセス等が分析できます。

専用サービスなだけあって、分析ツールも作りこまれていると思います。Apache のログや CMS の記録をもっと細かく分析したいと思ったとき、自力で同じことをしようとおもったらかなり大変だと思います。

ただし、この手のサービスは主にWebマーケティングのための分析を意識しています。利用者は広告・検索等から好きなところに入ってきて自由に行動できるWebサービスの中で、どんな行動をしているかを分析します。たとえばプロジェクト管理ツールのようなサイトでは、PRサイトでは有効かもしれませんが、ツールの中では分析サービスの機能がマッチしないこともあるかもしれません。

組み合わせ

上記の3パターンは、たいてい組み合わせたり、必要に応じて全部やることもあると思います。このサイトでも awstats を入れてみました。そのうち Google Analytics あたりもこちらに仕込んでみようと思います。

WebClass に関しても、利用いただいている多くの学校の管理者の方が利用状況を気にされているようです。それだけ真剣に選んで利用いただいているからだと思います。

利用動向に応じて改善や提案をしていけるよう、私たちも手元で試行錯誤をしていきたいと思います。