Chrome 109

Google Chrome 109が 1月 11日にリリースされました。

Chrome 109 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-109/

Pickup for WebClass

MathML Core サポート

MathML Core に対応しました。
https://chromestatus.com/feature/5240822173794304

数式を使いたいけど、Javascriptを使ったライブラリを使うのではコンテンツ側の準備や維持も煩雑になりがちと言うことで、MathML への対応を決めたようです。

MathML Core
https://www.w3.org/TR/mathml-core/

ブラウザの対応状況は、これで一通りの主要ブラウザでサポートしたことになります。(1月12日時点ではまだ Chrome と Edge のところ、更新されていないです)
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/MathML

実際に以下の MathMLを試しましたが、Mac と iOS の Chrome 109、Safari 16.2, Firefox 108 のいずれも正しく表示できました。

<h1>問題1</h1>
次の二次方程式の解を求めよ。
<h2><math><msup><mi>x</mi><mn>2</mn></msup><mo>-</mo><mn>2</mn><mo>&InvisibleTimes;</mo><mi>x</mi><mo>+</mo><mi>3</mi></math></h2>

<h1>正答</h1>
<ol>
    <li><math><mn>1</mn><mo>±</mo><msqrt><mn>2</mn></msqrt><mi>i</mi></math></li>
    <li><math><mn>2</mn><mo>±</mo><msqrt><mn>2</mn></msqrt><mi>i</mi></math></li>
    <li><math><mn>1</mn><mo>±</mo><msqrt><mn>2</mn></msqrt></math></li>
    <li><math><mn>2</mn><mo>±</mo><msqrt><mn>2</mn></msqrt></math></li>
</ol>

<h1>解説</h1>
<p>解の公式:<math><mi>x</mi><mo>=</mo><mfrac><mrow><mo>-</mo><mi>b</mi><mo>±</mo><msqrt><mrow><msup><mi>b</mi><mn>2</mn></msup>
      <mo>-</mo><mrow><mn>4</mn><mo>&InvisibleTimes;</mo><mi>a</mi><mo>&InvisibleTimes;</mo><mi>c</mi></mrow></mrow></msqrt></mrow>
      <mrow><mn>2</mn><mo>&InvisibleTimes;</mo><mi>a</mi></mrow></mfrac></math></p>

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 2023 年 2月 1 日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 108

Google Chrome 108が 11月 29日にリリースされました。

Chrome 108 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-108/

Pickup for WebClass

CSS の機能追加

今回のアップデートで多くの CSS の機能が追加や変更がされました。その中で、検証が完了したものの中で問題があるものはありませんでしたが、以下が現在検証中です。

ビューポートのサイズ変更動作

今回のアップデートでビューポートのサイズ変更動作が変更されました。

現在 Android 端末で、入力フォームをタップしたときに、画面下部からキーボードが表示されます。その際のブラウザの表示動作がブラウザごとに異なっていたのですが、今回のアップデートで Safari と同じ挙動になりました。

現在はこの変更について、WebClass で影響がないかどうか検証中です。検証が終わり次第、追記する予定です。

詳しくは以下をご覧ください。

google developer: https://developer.chrome.com/blog/viewport-resize-behavior/

日本語解説: https://coliss.com/articles/build-websites/operation/css/how-viewport-resize-behavior-works.html

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 2023 年 1月 10 日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 107

Google Chrome 107が 10月 25日にリリースされました。

Chrome 107 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-107/

Pickup for WebClass

User Agent削減プランの第5段階の実装

Chromeはこれまで、プライバシー保護を目的としてUser Agentの情報量を段階的に削減してきました。今回のリリースでは、デスクトップ用ChromeのUser Agentに含まれるユーザOSのバージョンが固定となるように変更されました。

詳細は以下のリンクから確認できます。

https://www.chromium.org/updates/ua-reduction/

ユーザのOSがWindows8.1の場合の、UAの変更前と変更後の例は以下の通りです(上記のリンクに記載されている例を引用)。

  • 変更前のUA。WindowsのNTバージョンが6.3と正しく表示されています。
Mozilla/5.0 (Windows NT 6.3; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/93.0.0.0 Safari/537.36
  • 変更後のUA。WindowsのNTバージョンが、実際のバージョンにかかわらず10.0に固定となるように変更されました。
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/93.0.0.0 Safari/537.36

ユーザのOSがMacの場合、Chrome90のリリース以降UAに含まれるOSのバージョンが10.15.7で固定されています。

Linux、Android、iOSは、今回の変更ではUAに含まれるOSのバージョンの固定は行われません。

現在、影響のあるWebClassの機能の調査中です。現時点では影響のある機能は確認されていません。

User Agent削減プランの第5段階のWebClassへの影響(2023/01/05 追記)

調査の結果、User Agentに含まれるOSのバージョンを利用しているWebClassの機能はありませんでした。よって、WebClassの挙動に影響はありません。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 2022 年 11月 29 日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 106

Google Chrome 106 が 9 月 27日にリリースされました。

Chrome 106 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://chromestatus.com/roadmap

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-106/

Pickup for WebClass

WebClass に影響ある変更はありませんでした。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 2022 年 10月 25 日に予定されています。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。

Chrome 105

Chrome 105 が 8 月 30 日にリリースされました。

Chrome 105 release note

以下のリンクに主な変更点の情報が記載されています。

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-105/

https://chromestatus.com/features#milestone%3D105

Pickup for WebClass

WebClass に影響ある変更はありませんでした。

気になる変更点

気になる変更点を挙げます。

CSS Container Query

CSS Container Query に対応しました。

https://developer.chrome.com/blog/has-with-cq-m105/

レスポンシブデザインを実現するために @media を使いますが、コンテナクエリーを使うことで親要素のサイズを参照することが出来ます。ただし、まだChromeとSafari Technology preview だけしか対応していないようです。

https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/CSS/CSS_Container_Queries

Sanitize API

Chrome 102 のリリースノートでも案内があったのですが、Sanitize API が Stable として取り込まれたようです。102で入ったと思ったのですが、まだ段階が1つ違っていたのでしょうか。

https://webclass.jp/blog/2022/05/27/chrome-102-release-note/

ブラウザ対応状況をMozillaのページでみると、Chrome は 105 からの対応となっていますが、Safari と Firefox は未対応のようです。

https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/API/HTML_Sanitizer_API

そういえば、どんどんシェアを落としている Firefox 大丈夫ですかね。こういう資料のサイトも便利で頑張ってほしいですが。

今後の Chrome リリースについて

次回のリリースは 2022 年 9 月 27 日に予定されています。

https://developer.chrome.com/blog/deps-rems-106/

Chrome 106 では Cookie の domain attribute では non-ASCII 文字を受け付けなくなるようです。

その他ブラウザのリリースはこちらにまとめています。