WebClass の教材作成方法の解説動画

こんにちは。福岡です。

WebClass の教材作成方法を4分半程度で解説した動画をいくつか社内で用意しましたので、紹介します。

Youtube チャンネル

日本データパシフィック では、Youtube のチャンネルを用意しています。

https://www.youtube.com/channel/UCf6TtNiaM5IBPa7_elFiTcA

まだ開始して間もないのでコンテンツは少ないのですが、WebClassの教材の作り方を簡単に解説する動画が4つと、U-Assist 教材シリーズのうち、「これならわかる!基礎統計学」の紹介動画が1つ用意してあります。

先生のための WebClass 入門

WebClass の使い方は「先生のための WebClass 入門」プレイリストに纏まっています。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLxEC7M6jhmR8lrkwvr2dZgwQ72yfg570H

シンプルな教材を作成するための一通りの手順をそれぞれ4分半程度で紹介しています。どんな感じか気にはなるけどまだ試していなかった先生方など、最初のとっかかりとしてご利用いただければと思います。

WebClass のマニュアルの今後

利用方法をなんとか先生方に手軽な方法で知っていただきたいと、大学の情報センター等の方々などマニュアルに対してもこれまでいろんな要望をいただいてきました。WebClass では先生向けと学生向けにマニュアルを用意しており、一通りの使い方が書いてあります。ですが、なかなか目を通す時間をとっていただけないことも多いかと思います。

短時間で特定のトピックを絞って確認できるのが扱いやすいと思いますが、最近は様々なツールで動画の解説が用意されることも多く、WebClassでもチャレンジしています。動画とは別に、WebClassサポートページにあるFAQページや、こちらに掲載している管理者向けの資料も同様です。でかい1つのPDFをめくって探すのではなく、Web検索からピンポイントの記事にたどり着くことを想定したページを用意してみています。

どうしたら初めて触る先生方にもサクッと使っていただけるか、引き続き改善していきたいと思います。

Firefox70

こんにちは。福岡です。

Firefox Desktop Browser 70 が10月22日にリリースされました。

Firefox のリリーススケジュールについて

Firefox release calendar
https://wiki.mozilla.org/Release_Management/Calendar

Firefox70

公式の情報として、一般利用者向けのリリースノートと、開発者向けのリリースノートとが公開されています。

Firefox 70 release note
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/70.0/releasenotes/

Firefox 70 release note for developers
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Mozilla/Firefox/Releases/70

開発者向け情報は、Web製作者およびプラグイン等の開発者にむけた、APIや開発環境の変更について情報があります。

これらの情報から、単純に WebClass の動きへの影響に加えて、教材への影響も確認することができます。

Pickup for webclass

Javascript で DOM のpopstate を操作する back(), forward(), go() メソッドが非同期関数になったようです。学習記録ビューアの関連機能で、もしかしたら影響があるかもしれません。調査します。

2019/10/29
学習記録ビューアの動きを確認しましたが、影響はありません。

others

Firefox Lockwise という機能が追加されたようです。

https://support.mozilla.org/en-US/kb/firefox-lockwise-alerts-breached-websites

簡単にいうと、漏洩しているパスワードを使ってログインしようとしているのをFirefoxが確認したら、アラートを出して知らせるというものです。

なぜFirefoxは漏洩済みパスワードを確認できるかというと、攻撃する人たちだけでなく、ホワイトハッカーによっても漏洩済み情報は追跡されていて、そのデータベースに基づいてメールアドレスやパスワードの漏洩を照合できるようになっているからです。このサービスは「Have I Been Pwned」というサイトで提供されています。

https://haveibeenpwned.com

Mozilla はこのサービスが提供する情報を元に Firefox Monitor というサービスを提供しています。こちらは日本語にも対応しています。

https://monitor.firefox.com

たとえ自分でランダム強度の高いパスワードを利用していたとしても、サービス側でデータ漏洩が起きてしまうと、メールアドレスとパスワードのセットが流出してしまうことがあり得ます。実際に世界中のサービスでデータブリーチが毎月何件も起きている状況は、このサイトのデータブリーチページで確認できます。

https://monitor.firefox.com/breaches

単に漏洩が起きたサービスでアカウント乗っ取りが起きるかもしれないだけでなく、こうして流出したデータは攻撃者のコミュニティで共有され、それが攻撃用データベースとなって他のサイトでのアカウント乗っ取りなどに使われるかもしれません。

実際に、こうした流出情報に基づいてメールアドレスを7億件以上を取りまとめた「Collection #1」と呼ばれるデータセットについての報告が1月にありました。

https://www.troyhunt.com/the-773-million-record-collection-1-data-reach/
https://blog.kaspersky.co.jp/collection-numba-one/22263/

パスワードの運用ポリシーについていくつか推奨されているものがあると思いますが、うまくツールを使って管理しないと間に合わないところもあると思います。ブラウザ側のセキュリティ対策ツールの進化もうまく活かしていきたいところです。

Chrome78

こんにちは。福岡です。

Chrome for Desktop 78 が10月22日にリリースされました。

2019/10/28 最後に、フレームページの印刷について追記

Chrome のリリーススケジュールについて

次のリリースがいつ頃来るかはこちらで確認できます。

https://www.chromestatus.com/features/schedule

Chrome78

Chromeのリリースノートは以下に公開されていて、ベータチャンネルやAndroid版などが混じるのですが、「Stable Channel Update for Desktop」のタイトルがデスクトップ版のChromeブラウザの安定板リリース情報になります。

https://chromereleases.googleblog.com/

Chrome78 の安定板リリース情報はこちらになります。

https://chromereleases.googleblog.com/2019/10/stable-channel-update-for-desktop_22.html

基本的には主な内容がまとまっていて、ページの下の方に全変更一覧のリンクがあります。

Chrome78に関する開発者向け情報は以下です。

https://developers.google.com/web/updates/tags/chrome78

追加機能についてはこちらに説明があります。削除された機能については、今回は特に影響がありそうなものはありませんでした。

https://developers.google.com/web/updates/2019/10/nic78

JavaScript の修正はこちらにも情報があります。

https://v8.dev/blog/v8-release-78

CSS では変数が使えるようになったのと、JSのエンジンはJSファイルのロードとコンパイルを並列して行うようになり、HTMLページのスタート時間を短縮したようです。

Pickup for webclass

Chromeのリリース情報からはWebClassに影響のある修正は見つけていません。JSのロードが高速になったことがどこかのページで影響を与えるかもしれませんので、引き続き確認や情報収集をします。

フレームで構成された資料ページやテストのページを印刷しても真っ白になる問題はまだ残っています。

2019/10/24

フレームページの印刷については、以下のChromeのIssue チケットでステータスがFixedに更新されました。

一応は対策されるようです。ただ、どの時点でこの修正がリリースされるかまだわかりません。

https://bugs.chromium.org/p/chromium/issues/detail?id=1016291&q=print&colspec=ID%20Pri%20M%20Stars%20ReleaseBlock%20Component%20Status%20Owner%20Summary%20OS%20Modified

RHEL8 / CentOS8

こんにちは。福岡です。

CentOS 8 が 9月25日にリリースされました。

https://www.centos.org

WebClass を動かせそうか簡単にみてみましたが、もうしばらくかかりそうです。

主なパッケージ構成

  • Linux 4.18
  • systemd 239
  • Apache 2.4
  • PHP 7.2
  • PostgreSQL 10.6

CentOS7 からバージョンが上がっていますが、大きな変更があるわけではないです。

RHEL7では optional-rpms と extra-rpms のリポジトリ追加が必要で、さらにEPELを加えています。

RHEL8 のオプションリポジトリの構成までは確認できていないのですが、だいたい同じような感じだろうと考えています。

EPEL

EPEL は Fedora プロジェクトが提供している、Enterprise Linux 向けの拡張パッケージリポジトリです。

https://fedoraproject.org/wiki/EPEL?rd=EPEL/en

ですが、EPEL は ver.8 のパッケージがまだ揃っていないようです。v7のリポジトリと見比べても、現時点では明らかにパッケージ数が少ないです。後から足されるのか、それともパッケージが整理されたのでしょうか?

例えば n で始まるパッケージの比較

今日の時点で、例えば nkf が v8 にはないです。そんな感じで WebClass で使いたいパッケージがないため、いつもの手続きでは構築できていません。少し様子を見ます。

PHP 7.2 への対応

WebClass は現在、PHP 7.0 まで対応させています。PHP 7.2 ではまだテストできていませんが、先に Debian 10 の PHP 7.3 でテストしたときにはいくつか問題が見つかっています。

Debian 10 への対応で一緒に直していく予定です。

PostgreSQL 10 への対応

こちらもまだテストしていませんが、Debian 10 の PostgreSQL 11.5 で動かした感じでは、だいたい動いていました。検証していきますが、今の実装はすぐに対応できると考えています。

9 系くらいになって、PostgreSQL にもだんだん機能が拡張されていっています。RHEL8 は関係ありませんが、最近興味があるのはロジカルレプリケーション機能とテーブルのパーティション機能です。

画面上に表示させる結果には何も変わりませんが、その裏側の設計としてデータや運用規模が大きくなってくるのに対して、試してみたら面白そうだなと思っています。

Safari13 on iPadOS

こんにちは。福岡です。

9月20日に Safari13 のリリースノートをチェックした結果をこちらに書きました。

https://webclass.jp/blog/2019/09/20/safari13/

Safari と iOS のアップデートが同時にありましたが、その後、9月25日ころに改めて iOS 13.1 +iPadOS 13.1 がリリースされたときにApple のiOS/iPadOS リリースノートページが修正されていました。

Safari13 自体には大きな追加修正は入っていないようですが、iPad がどうなったのかレビューします。

iPad OS 13.1

iOS 13.1 + iPad OS 13.1 Release Note

日本語のリリースノート

アップデートできる機種

iPadOS になって、画面のでかいiOSだったのが、画面を活かしてより高度な使い方ができるように進化していくのだと思います。

iPadOS 上の Safari は Mac のSafari 同様に表示するようになります。

Safari on iPadOS

iPad で WebClass を開くと、画面サイズがそれなりにあるので WebClass のデスクトップ用の表示になります。これは以前からです。

アップデートされて教材一覧などは特に使用感に変化はありませんが、Safari13 on iPadOS になってフレームの表示に変更があります。WebClass ではテストや資料の教材を実行した時の表示に変化があります。

Safari on iOS 12.4

もともと Safari on iOS では、フレームの中身はスクロールで隠さないで、全部展開して表示していました。その結果、ページ全体が完全にフラットな1枚のイメージとして表示されていました。

テストの画面を表示してみると、問題表示の部分が全展開されています。

Safari on iPad OS 13.1

Safari on iPadOSではフレームもMacと同じように表示しますので、フレーム単位でスクロールが入ります。

フレーム箇所を一本指で動かすと、そのフレームのスクロールができます。

全体的に

今回のアップデートで Safari on iPadOS は基本的には Safari on Mac に近い感じで利用できるようになっています。

WebClass に関しては、特に利用に問題が出るような変更はなさそうです。